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Posted by naturum at

2015年05月20日

ポータブル赤道儀を使ってみよう8、SWATについて

皆さんハロにちはBlastです。
大変長らくお休みしておりまして申し訳ありません。

この連載では、以前"ンなモン無くても星は撮れる"と断じたポータブル赤道儀(通称ポタ赤)をネタ不足の為ご紹介しております。
決してポタ赤最高!買いましょ!買いましょ!と言う記事ではありません(笑

1回目のはじめにはこちら
2回目のポータブル赤道儀とは、はこちら
3回目のポタ赤を使う場面とは? はこちら
4回目のポタ赤と三脚について はこちら
5回目のポタ赤の意外な使い道 はこちら
6回目のナノトラッカーについて はこちら
7回目のポラリエについて はこちら
前回のスカイメモについて はこちら
です。

さてさて、大分時間が空いてしまいました。諸事情あって遅筆に磨きがかかりそうですが、前回の続きを。今回はポータブル赤道儀の中でも最強と言われるSWATについてご紹介します。




メーカーホームページ
(画像は公式HPより拝借)



とは言えワタクシ、こちらの製品を使った事はありません←またかい!

さて、こちらのSWAT、実は色々機能毎にモデルがあるのですが、個人的に注目しているのは最上位機種のSWAT-350なんです。

何故って?

これの凄さは何よりその搭載可能重量なんです。

なんと

約15kg!

そしてオートガイダーと呼ばれる写真撮影中に生じた追尾の狂いを補正する機能にも対応するという細やかさ。

さらに豊富なオプションがある為、十分に天体望遠鏡の赤道儀としても使えます。

SWAT-350を赤道儀として稼働させるパーツを組み付けた場合でもパーツ重量は3kg程度まで。

12kgまでは天体望遠鏡、ガイド鏡、カメラなどなどに費やせます。

なんだかワクワクする仕様です。

その癖本体重量は2.4kg、十分持ち出せます。

軽いボディですが拡張性の高さからかお値段はダントツお高めの13万越え。

諭吉先生が行列を作って居なくなります。

さてそんなSWAT-350にも弱点があります…

最大搭載可能重量に本体重量を足した17.4kgに耐えられる三脚が殆ど無い!という現実です。

カメラ用三脚の殆どが10kgまで…

ただ、それでも単品の赤道儀よりは安くて軽く、扱いやすいと思います。
お値段は高いですが、将来的にステップアップする事が出来るの良いポタ赤かと思います。


さてさて、思わぬ長期(間)連載になりましたポタ赤連載ですが、今回で終了です。

次回からはひょんな事からモニターとして使う事になったVixenさんのAP赤道儀と屈折式アクロマート天体望遠鏡A80Mについてご案内したいと思います。

お楽しみに!


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2014年12月16日

ポータブル赤道儀を使ってみよう7、スカイメモについて

皆さんハロにちはBlastです。
この連載では、以前"ンなモン無くても星は撮れる"と断じたポータブル赤道儀(通称ポタ赤)をネタ不足の為ご紹介しております。
決してポタ赤最高!買いましょ!買いましょ!と言う記事ではありません(笑

1回目のはじめにはこちら
2回目のポータブル赤道儀とは、はこちら
3回目のポタ赤を使う場面とは?はこちら
4回目のポタ赤と三脚についてはこちら
5回目のポタ赤の意外な使い道こちら
6回目のナノトラッカーについてこちら
前回のポラリエについてこちら
です。

さてさて、今回はポータブル赤道儀のロングセラー、ケンコー・トキナースカイメモをご紹介します。


(画像は公式HPより拝借)

とは言えワタクシ、こちらの製品を使った事はありません←またかい!

こちらの製品は本当にロングセラーで多数愛用者がいらっしゃいます。

また順次製品を改良していて、現在最新モデルはスカイメモRSと言うまるでアメ車のレーシングモデルの様な名前がついています。

また高精度なため、露光時間も長くする事が可能で、なんと条件によっては1時間以上露光する事も可能とか?

搭載可能重量はなんと片側2.5kg両側で5kgまで搭載可能。
つまり2台のカメラで撮影が可能です。

しっかりした作りでこの様な高精度、耐荷重性能を実現しています。

しかし…

その作りの良さはしっかり重量に反映されていて重量は3kg…

電池ボックス別。

このレベルになると既に載せる三脚も限られている為か、専用三脚が用意されていまして


(画像は公式HPより拝借)

こちらがその三脚ですが、最早赤道儀と同等、若しくは測量用機材の三脚並みのゴツさ。
その重量は4kg!

お値段も重量級で本体8万程度、専用三脚が6万程度…

トータル14万程度ともう少しで赤道儀に手が届きます。

しかしこの製品、初代が発売された頃(1980年代)には非常に画期的でした。

赤経軸のみとはいえ、モーター内蔵で精度も高い。
フィルム時代の長時間露光に耐えられた優秀なポータブル赤道儀です。

この実績がスカイメモの魅力とも言えると思います。


実績重視の方にはオススメの一台ではないでしょうか?


次回は最新最強と噂されるSWATについて、お楽しみに!
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2014年12月12日

ポータブル赤道儀を使ってみよう6、ポラリエについて

皆さんハロにちはBlastです。
この連載では、以前"ンなモン無くても星は撮れる"と断じたポータブル赤道儀(通称ポタ赤)をネタ不足の為ご紹介しております。
決してポタ赤最高!買いましょ!買いましょ!と言う記事ではありません(笑

1回目のはじめにはこちら
2回目のポータブル赤道儀とは、はこちら
3回目のポタ赤を使う場面とは?はこちら
4回目のポタ赤と三脚についてはこちら
5回目のポタ赤の意外な使い道こちら
前回のナノトラッカーについてこちら
です。

今回ご紹介するのは、ワタクシも愛用する、日本の光学機器メーカー、Vixenポラリエです。

天体望遠鏡メーカーとして非常に有名なVixenはお手軽価格な双眼鏡から本格的な天体望遠鏡、顕微鏡など良質な光学機器を多数取り揃えています。

Vixenの特徴として、入門機からハイクラスアマチュア向けの機器が充実したラインナップ、と言うものが挙げられますが、ポラリエは星空撮影の入門機に好適です。



(画像は公式HPより拝借)

実売価格は4万前後。ナノトラッカーと比較すると高めの設定、大きさも大き目、重量も重め。
ともするとワタクシのようなタイプには避けられそうな仕様なのですが、なぜワタクシがポラリエを愛用しているのか。

その理由はただ一つ。

至れり尽せりな装備を搭載した"オールインワン"ポタ赤なのです。

北半球、南半球どちらでも使用可能。方位磁針内蔵、傾斜角メーター内蔵。

この時点でどこに出かけても大丈夫な気がします。

そしてポラリエは電池も本体に付けますのでこれ一つでセッティングが完了します。

更に追尾モードは1/2モード、恒星追尾モード、太陽追尾モード、月追尾モードと充実しています。


本体だけでも十分な装備を備えているのに更にVixenは入門機を手掛けるメーカーならではの発想でのオプションを展開。




ポーラーメーター
コレはカメラのような形をしたポラリエのアクセサリーシューに取り付けてポラリエの極軸合わせに使います。
既に方位磁針、傾斜角メーターがありますが視覚的に分かりやすく、北極星が見えない場所でも気軽にセッティングできます。

更にセッティングを正確にしたい場合は北極星の見える場所で




極軸望遠鏡
を使うことでかなり正確なセッティングが可能になります。

元々至れり尽せりな仕様な上に充実のオプションでセッティングも楽々です。

そしてワタクシが一番気に入っているポイントが

金属製ボディの堅牢な作り

です。
コレが重さにも繋がってしまうのですが、しっかりした作りなので安心感があります。

この堅牢な作りはワタクシの経験上、規定の2kg以上を載せても踏ん張ります。

コレばかりは個体差や使っている三脚、雲台によるので一概には言えないですし、メーカーの保証外の内容なので自己責任の範疇ですが、非常に気に入っているポイントです。

使いやすく、オプションが充実していて、なおかつ丈夫。

唯一の罠はちょっと高めなのに、オプションが良さげなのでついつい追加購入、店で
「してやられたー!」
となる点でしょうか(笑

しかしそんな罠にハマってもその後満足な使用感を得られるので、ワタクシ的にはオススメです。

さてさて、次回は元祖ポタ赤(?)ケンコーのスカイメモです。

お楽しみに!
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2014年12月10日

ポータブル赤道儀を使ってみよう5、ナノトラッカーについて

皆さんハロにちはBlastです。
この連載では、以前"ンなモン無くても星は撮れる"と断じたポータブル赤道儀(通称ポタ赤)をネタ不足の為ご紹介しております。
決してポタ赤最高!買いましょ!買いましょ!と言う記事ではありません(笑

1回目のはじめにはこちら
2回目のポータブル赤道儀とは、はこちら
3回目のポタ赤を使う場面とは?はこちら
4回目のポタ赤と三脚についてはこちら
前回のポタ赤の意外な使い道こちら
です。

前回の記事までで、ある程度ポタ赤の基本知識と活用の仕方について書きました。

今回からは今現在販売されているポタ赤それぞれの特徴をご案内していきます。

第一弾はサイトロンジャパンのナノトラッカーです。



(画像は公式HPより拝借)

こちらの製品、大変人気だと伺っていますが






ワタクシ…

使った事がありません…(汗
(軽く弄りはしましたが)



ナノトラッカーが人気の理由としては

割と安い(2万程度)
小さい
軽い

と言った所でしょうか…


搭載可能重量は2kgとまずまず。

中々良さげです。

お値段はポタ赤の中では最もお手頃なお値段ではないでしょうか?

コンパクトさは最強で手のひらにすっぽり収まる位

重さは本体で400gとULなポタ赤です。

ここでカンのいい皆様なら本体で?
となられるでしょう。

実はナノトラッカー、展示されてる様子では分からないのですが、コントローラーが別体になっております。

そしてそのコントローラーに電池を入れ、スイッチでオンオフします…


となると…重さは恐らく実運用上はコントローラー80gに電池75g程度と155g追加。

総重量は555gになります。

それでもポタ赤界のUL代表選手です。


軽くてコンパクト!
いかにもワタクシが飛びつきそうなナノトラッカーですが、ワタクシ購入には至りませんでした。

なぜか?

実はワタクシ、ナノトラッカーの運用においてひとえに気になっておりますポイントがございまして…



それが極軸調整なんです…



大概のポタ赤がボディに小さな覗き穴があってそこを通して北極星が見えるように調整してね!
なんて仕様になっているのですが…

コンパクトなポタ赤…

大概穴も小さいので調整しにくい…

なのでポタ赤では大概それをカバーしているオプションが設定されているんですが…


それがこちら…




経度35度前後に人口が集中している我が国土に合わせて35度位に角度がついたプレートに方位磁針がついてるこちらのアイテム!

え…マジで?コレだけ??
とワタクシなりました。

微妙なズレは修正出来ず、
北海道東北、九州沖縄の方に至っては完璧には合わせられないこのオプション…

オプション使ってもバッチリなセッティングが出来ないなんて…

とは思いましたが…

標準レンズ以下の広角レンズを使った撮影であればある程度なんとかなるのも事実です。

ある意味、そうした割り切りがナノトラッカーのリーズナブルな価格を実現しているとも言えます。

オトナの事情で割り切ったカンケイな赤道儀ですが、価格とコンパクトさはピカイチで、とても魅力的な赤道儀です。

ワタクシがもし今後購入するとしたら

登山に出かけた先で星空写真を撮る

と考えた時に手を伸ばしそうです。

え?
mabioさんに触発されて○ンタックスにカメラを変更しあのオプション使っちゃうのもアリでしょ?

いえいえ…既に○コンの関連資産か軽自動車一台分となった現在ではそんな事は恐ろしくて…


大体そんな事したらこの連載も意味がなくなる訳で(笑

話しが脱線しましたが
ナノトラッカーは一般的には

ソコソコの精度で良いから、とにかくお安く、コンパクトなポタ赤をゲットしたい!

なんて方にはオススメです。
特にポタ赤デビューの方には良いのではないでしょうか?


さてさて次回はワタクシも愛用しております、Vixenのポラリエについて。
お楽しみに!
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2014年12月05日

ポータブル赤道儀を使ってみよう4、ポタ赤の意外な使い道

皆さんハロにちはBlastです。
この連載では、以前"ンなモン無くても星は撮れる"と断じたポータブル赤道儀(通称ポタ赤)をネタ不足の為ご紹介しております。
決してポタ赤最高!買いましょ!買いましょ!と言う記事ではありません(笑

1回目のはじめにはこちら
2回目のポータブル赤道儀とは、はこちら
3回目のポタ赤を使う場面とは?はこちら
前回のポタ赤と三脚についてはこちら
です。

前回の記事で

実はBlast家ではポタ赤は写真を撮影する為に活躍するのは3割程度です。

と書きました。

実はワタクシはポタ赤については実は全く異なる使い方をしておりまして…

実は低価格モータードライブ付き赤道儀として使っております(笑

なぜか?

まず
1、大概どんな赤道儀よりも安い!
モーターを着けての自動追尾までシステムアップ出来る様な"天体望遠鏡用"赤道儀は大概が10万以上します。
ポタ赤なら2万円台から探せます。

2、セッティングの負担が少ない!
大概の赤道儀が軽くても10kg程度はあります。
ポタ赤なら軽い物では1kg未満。
更に簡単にセッティングが楽になるようなオプションパーツが大概あります。
その為セッティングの負担が大幅に軽減できます。

セッティングが楽だと気軽に使える為、結果的に稼働頻度が高くなります。

気軽に使えるの自動追尾可能!

結構魅力的に思えませんか?

しかしそんなポタ赤にもネックがあります…

それは…

大概のポタ赤がカメラを載せる事を前提に作ってあるので…

"カメラ程度の重さにしか耐えられない"

設計になっています。

大体2kg程度…

カメラって首から下げるけんね
まぁ、あっても2kgよ
↑誰これ?

なんて感じなのでしょう…




じゃあ2kg以下の天体望遠鏡って…


実は存在します!

以前このブログの天体望遠鏡について書いたこちらの記事で紹介している天体望遠鏡。
お手軽で安く、しかもカメラ三脚を使用する事を前提にしている為、ポタ赤と組み合わせて使うのに
もってこい☆
なのです。

実は我が家には天体望遠鏡が現在3本ありますが


(コルキットスピカ w/t Vixenポラリエ)

この組み合わせが一番稼働率が高いです。(写真使い回しですいません)

なにせ

軽い!
すぐセッティング出来る!
そこそこ見える!
自動追尾!

とちょっとした観望なら充分で満足なシステムです。

グレードアップするなら

トミーテック製ボーグ天体望遠鏡


(画像は公式HPより拝借)

ミニボーグ60EDなどは如何でしょう。

写真撮影にも耐えうるEDレンズを使っているのに重量は1kg未満

焦点距離は350mm。

昴(プレアデス星団)


(画像はWikipediaより拝借)

とかの直焦点撮影(天体望遠鏡自体をカメラのレンズとして使う撮影手法)なら充分イケます。

あゝ
なんだか欲しくボーグ天体望遠鏡欲しくなってしまうなぁ…

ガマンガマン(笑


こんなに活用の仕方もあるポタ赤なので、色々スペックも考慮しながら検討する事をオススメします。

なので次回からは代表的なポタ赤をピックアップして紹介していきたいと思います。

次回はサイトロンジャパン ナノトラッカーをご紹介します。
お楽しみに!
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2014年12月03日

ポータブル赤道儀を使ってみよう4、ポタ赤と三脚について

皆さんハロにちはBlastです。
この連載では、以前"ンなモン無くても星は撮れる"と断じたポータブル赤道儀(通称ポタ赤)をネタ不足の為ご紹介しております。
決してポタ赤最高!買いましょ!買いましょ!と言う記事ではありません(笑

1回目のはじめにはこちら
2回目のポータブル赤道儀とは、はこちら
前回のポタ赤を使う場面とは?はこちら
です。

さてさて、今回はポータブル赤道儀(以下ポタ赤)を使う上で必須なツール、三脚についてです。

なぜ三脚か?

実はポタ赤は簡易で軽量な赤道儀として設計されているので、腰下と言われる脚部分が無いものが殆どです。

しかし!

ポタ赤を使う上では必ず三脚が必要になります。
しかしこの三脚について詳しく説明された物は少ない為、意外と適当にセレクトされているのを見ます。

これが実は後々大きく響いて来るポイントです。

有り合わせのカメラの重量に合わせて買った三脚だと

風の影響
振動の影響
しっかりと止まらない

などのトラブルに見舞われます。

何故か?

答えは単純です。

三脚の上には

ポタ赤とカメラが載る

からです。

大体の場合において、三脚を最初に買う場合、手持ちのカメラの重量程度かその2倍程度の耐荷重の物を買うのが一般的です。

重量程度のモデルの場合、即アウト。
重量の2倍程度だった場合はそのカメラにより対応可否が分かれます。

ではどんな三脚を買えば良いか?
となると、ここはポタ赤のスペックを参照していく方が良いでしょう。

ポタ赤の重量+ポタ赤の最大耐荷重×1.5

この程度のスペックの三脚は大概必要になります。

そして三脚選びでその後の使い勝手て繋がる重要な部分が雲台です。

雲台とはカメラの上下左右、傾きを調整して固定するカメラと三脚の脚部を結ぶパーツを指します。

一般的なモデルでは三脚と雲台が一体になって販売されており、余り後からの変更を意識しない作りとなっています。

大型三脚は脚と雲台を別々に変えるものがあります。

しかしこの雲台、ポタ赤では回転軸(極軸)の中心を北極星に合わせる、という作業が必ず付いて回りますが、その際に必ず操作する物です。

この時にオススメなのが、3Way雲台です。

上下、左右、傾きをコントロールするので3wayと呼ばれています。

中でもそれぞれをツマミでいじれるギアヘッドが一番調整が細かくできるのでオススメですが…


(画像は公式webサイトより拝借)

この仕組みを搭載した雲台はManfrott製の物しかなく、最安値モデルの410 Junior Gear Headでも3万弱…



しかもこれ以外に脚を買う必要があると思うと中々おいそれと手が出ない品です。

が、調整範囲は最も細かく、ポタ赤を運用する中では最も使いやすいのは間違いないです。

それ以外の製品ではいわゆる普通の3way雲台やビデオ用とされる雲台が使いやすいのではないでしょうか?

そしてお店で三脚の、特に雲台部の良し悪しを判断する際は、必ず使用する予定のカメラとポタ赤同等重量の物を搭載させて、微妙な角度調整を実施する事をオススメします。

実はこの雲台、動かしやすさは荷重がかかっている時でしか実使用感はわかりません。

そのテストを厭うようなカメラ屋さんは少しアテにならないかも?

と思うほどその後の使い勝手に響きます。

ポタ赤に無くてはならない三脚、後で後悔しない様に納得の出来てる物をゲットして下さい(^^)

さてさて、次回はポタ赤の意外な使い道について。

実はBlast家ではポタ赤は写真を撮影する為に活躍するのは3割程度です。

その使い方についてご紹介します。
お楽しみに!
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2014年12月01日

ポータブル赤道儀を使ってみよう3、ポタ赤を使う場面とは?

皆さんハロにちはBlastです。
この連載では、以前"ンなモン無くても星は撮れる"と断じたポータブル赤道儀(通称ポタ赤)をネタ不足の為ご紹介しております。
決してポタ赤最高!買いましょ!買いましょ!と言う記事ではありません(笑

1回目のはじめにはこちら
前回のポータブル赤道儀とは、はこちら
です。

さてさて、今回はポータブル赤道儀(以下ポタ赤)っていつ使うの?

と言うお話です。

いつ使うの?


実はワタクシ…

あまり使っていません(笑


そんなワタクシがよく使うシーンは

・流星群の時期
・星を沢山写したい時
・低ノイズで滑らかな星空を撮影したい時

などに使っています。

つまり、

夜空のある一定の領域を長時間撮影したい時

に使用します。

また、その他には古いデジカメなどで、高感度撮影が難しい場合にも有効です。

更に撮影対象となる天体が天の赤道付近にある場合は最も激しく日周運動の影響を受けるエリアなので、固定撮影では点で写す事が難しかった対象などを撮影する際にも有効です。



ただ、ポタ赤はそのほとんどが簡易に使える事を考慮しているので、しっかりとした赤道儀に比べるとやはり若干精度が低いので、最長でも2分程度の露出時間、最長焦点距離は120mm程度までがちょうど良いかと思われます。

この条件で撮影できる星の写真は

星と景色を写す
・星景写真

星座全体を写す
・星座写真

特定の領域の星空だけを写す
・星野写真

などになります。

ただ、赤道儀を使う、追尾撮影をしていると、当然地上にある景色はやはり若干流れて撮影されてしまいます。

この辺りのバランスを見ながら、固定撮影と追尾撮影を使い分けて行くと良いかと思います。

次回はポタ赤と必ず組み合わせて使う三脚についてです。
お楽しみに!
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2014年11月27日

ポータブル赤道儀を使ってみよう2、ポータブル赤道儀とは?

皆さんハロにちはBlastです。
この連載では、以前"ンなモン無くても星は撮れる"と断じたポータブル赤道儀(通称ポタ赤)をネタ不足の為ご紹介しております。
決してポタ赤最高!買いましょ!買いましょ!と言う記事ではありません(笑

前回のはじめにはこちら
です。

さてさて、今回はポータブル赤道儀(以下ポタ赤)ってなんぞや?

と言うお話です。

以前"満天の星の光を写すには〜星空写真の写し方と言う連載で星を撮るには
・三脚での固定
・ソコソコの好感度撮影
・ソコソコの長時間露出
が必要…

と言うお話をしました。

しかし別連載の"満天の星の光を浴びるには〜星空キャンプの天体望遠鏡ついて"の②架台について
で星は地球の自転によって日周運動をしてますよ。なんて書いてます。

ここで大概の方が気がつきます…




ちょ…固定して写してたらブレちゃわね?


地球の自転がブレてないのでブレたとはなりませんが…


長時間露出をしていると星は点にはならず線になってしまいます。

こんな感じ




星を点で写すには超高感度なイメージセンサの搭載されたカメラを使うか、地球の自転軸に合わせて動く赤道儀を使うか、になります。

技術の進歩はとても激しく、今では手持ちでも天の川を写せる様なカメラもあるそうですが、まだまだ庶民には手が出ない価格帯です。

また日進月歩の技術はカメラの買い時を見失いがちです。

新しいカメラが出るたびに買い替えるのはバカバカしくもあります。

となると赤道儀ですが、赤道儀は重たい天体望遠鏡をシッカリと固定する為に作られている為、重くて嵩張ります。

更に赤道儀は写真を撮影するにはシッカリとセッティングする必要があります。

重くてかさばるのに細かくセッティングしなくてはイケナイ…

確実に腰痛コース…

ULAC(Ultra Light Auto Camp)を標榜するワタクシとしては

うへぇ!

となります…

そこでオススメなのがポータブル赤道儀です。

ポータブル赤道儀はカメラを載せる事に特化した赤道儀で、本格的な赤道儀と比べ簡素な作りにし、軽量かつコンパクトな物になっています。

ソコソコの精度と作りで手軽に星空撮影を楽しもうよ!

というようなツールです。

ではそんなポタ赤
一体どんな時に使うのか?

次回はポタ赤を使う場面とは?
です。
お楽しみに!
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2014年11月21日

ポータブル赤道儀を使ってみよう1、はじめに

皆さんハロにちはBlastです。
今まで誰にも言われませんが、ハロにちは、は電気グルーヴのとある曲中に出てくる言葉で、曰く
「ハローとこんにちはを合わせてハロにちは」だそうです。

寒すぎて流行りそうも無いのでワタクシが愛用しています。

さてさて、ネタに困りました。

しかももう一つの連載の幕話が終わる前に届くと思ってたブツがまだ届きません…

こりゃマズい…

と言うことで以前星空撮影の連載で少しだけ触れて、スグには要らんぜよ、と断じたポータブル赤道儀(略してポタ赤)について書こうと思います。

要らないのになんで?

となりますが、そこはひとえに

ネタが無いんです!

と、言うことでこの連載では今回を第一回目にして
2、ポータブル赤道儀とは?
3、ポタ赤を使う場面とは?
4、ポタ赤と三脚について
5、ポタ赤の意外な使い道
6、ナノトラッカーについて
7、ポラリエについて
8、スカイメモについて
9、SWATについて

という流れで紹介したいと思います。

因みにワタクシはVixenのポラリエを愛用しております。




ではでは新連載、次回はポータブル赤道儀とは?から。
お楽しみに!
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2014年09月29日

満天の星の光を写すには〜星空写真の写し方3-c,露出について〜

皆さんハロにちはBlastです。
満点の星の光を写すには、と題してお送りしておりますこのシリーズ。
興味がある方がいるかわかりませんが…細々と書いてまいります。

1回目の序論はこちら
2回目の道具編 序論はこちら
3回目の道具編 カメラ編はこちら
前回の道具編 三脚編はこちら
前回の撮影編 序論はこちら
前回のピント合わせについてはこちら
です。

昨日は昼間に土星食があったようですが、撮影には厳しい条件だったので、こんな写真




を撮って遊んでました。

さてさて、前回、前々回と写真撮影の基本となる露出とピント合わせについてご案内しました。

特に星空撮影では星のピント調整に手間取る事が多いので、それ専用の手法についてご紹介しました。

今回はいよいよ本番の撮影です。
カメラを三脚に乗せ、ピントを調整した後の、より良い写真を撮影していく為の露出についてご案内します。

まず、構図を決めるときは一旦カメラの電源を切ってファインダーを覗き、大まかに構図を決めます。

EVF(電子式ファインダー)の場合は、人工の明かりを頼りに構図を決めるか、撮影しながら構図を合わせていきます。

構図が決まれば後はシャッターを切るだけですが長時間露光の場合、手でシャッターを切ると三脚の上であってもそれなりに振動が伝わってしまいます。

その為、リモコンを利用するか、リモコンが無い場合はセルフタイマーを利用すると、シャッター押下時の手ブレ回避ができます。

そして肝心の露出設定ですが、これは実はカメラ毎に特性が異なる為少し厄介です。

お持ちのカメラの特性を掴んで頂く必要がありますが、まずはISO値を最大限に上げ、シャッタースピードを手持ちのカメラで可能な最長露光時間に設定し、絞り開放(最も小さな数値)に設定して撮影します。

まずは一枚、星空写真が撮影できているはずです。

この一枚がお持ちのカメラで星空を撮影した時の最大能力と言っても間違いないでしょう。
しかし、荒れが生じているという事は露出としては(敢えてその効果を狙って無いのなら)不適切であると言えます。

しかし、最大ISOでシャッタースピードも長いと、画像にザラザラした"荒れ"が生じているはずです。

荒れはISO値が高ければ高いほど、露光時間が長ければ長いほど、目立つようになります。

その為、荒れを回避するにはISO値を低く設定するか、同じISO値で露光時間を短くするか、この2種類の方法があります。

ここで思い出して頂きたいのが撮影編 序論でお話しした蛇口とコップのお話しです。

つまりこの場合、蛇口の下にコップを置いておく時間(シャッタースピード)を短くして、コップの大きさは変えない、という事になります。

すると何が起きるかと言うと、最初撮った荒れた画像の写真と比較すると、写っている星の数が少ない、という事になります。

でも恐らく、目で見ているよりは多く、もしくは明るく星が写っているのではないでしょうか?

まずは多くの星を写す事を主眼に置くのでは無く、目で見えるのと同じ位の星を滑らかな写真に撮影する事を主眼においてトライしていく事をお勧めします。

まずは最大ISO値である程度、荒れが気にならない程度までシャッタースピードを短くしてみましょう。

短くした結果、満足な画像(これをAとします)が得られたら今度はそのシャッタースピードの2倍の露光時間にセットして、ISO値を半分に設定してみましょう。

そして、撮影した結果(これBとします)をAと見比べてみましょう。

どちらの方がお好みな仕上がりですか?
また写真はプリントしてみると液晶で見た画像と異なった印象になります。
プリント時の結果も見て、お持ちのカメラの特性に合わせて露出を色々試してみて下さい。

また、絞り(蛇口の開度)は開放に設定していると、周辺域に影が生じます。
また、開放で撮影しているとややシャープさに欠けるきらいがあります。
その為、少し絞りを閉じてあげるとよりシャープな画像が得られます。

しかしただ絞り(蛇口の開度)を閉じると、同じISO値(コップの大きさ)では単に暗くなってしまいますので、シャッタースピード(蛇口の下にコップを置く時間)を長くするか、ISO値を上げて撮影してみましょう。

また、可能であればホワイトバランスを変更して撮影してみましょう。

星は一つ一つが遠くにある太陽のような物なので、割と晴天下での設定で素直な色合いが出ますが、敢えて変更し色味を変えて満足な仕上がりを求めるのも星空撮影の楽しみ方の一つです。

またこれらの撮影テクニックはキャンプ時以外にも普段から自宅などで練習しておくと、現地でスムーズにセッティングできます。

是非ご自宅でも試してみて下さい。

もしかしたら目に見えなくても、天の川が写るかもしれません。

本当は新月期の週末にこの連載が終わればよかったのですが、2日程ズレてしまいました。

次回新月は10月24日。
月を利用してピント合わせをしようと考えている方は、24日の翌週末の方が良いでしょう。(月入り待ちをする時間が生じますが)

また、10月8日は皆既月食も楽しめます。

これにて星空撮影については終了。
次回からは…
何書こう…(^^;;
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