2014年08月02日
間違っているキャンプ用品選び〜テント編②広さについて〜
皆さんハロにちは。Blastです。
さてさて、間違っているキャンプ用品選び。第二回目です。
ワタクシが提唱、オススメするULAC(Ultra Light Auto Camp)を実践する為のキャンプギアの選び方について書いています。
前回の記事、序論はこちらです。
前回の記事で、テントには大まかに分けて5つのパーツがあって、選ぶ時の要素は4つに絞られるよ、と書きました。
今日はテントを選ぶ要素の4つ、広さ、重量、収納寸、パーツ点数の中から、対応人数についてです。
一般的にキャンプのハウツー本なんかを読むと
テントの広さは泊まる人数+一人分の物がお勧めです。
なんてしれっと書いてありますが、ワタクシからするとアレはウソです。
元々テントの対応人数表記なんてマチマチですし、使うシーンによっても全く異なります。
また人数+一人の一人分は荷物置きスペースとして、なんてよく書いてありますが、ワタクシからすると、そんなに荷物おく必要無いじゃん、となる訳で…(笑
むしろ経験上テントに必要な広さは人数の記載よりもフロアの面積で決まります。
そこでワタクシは経験上、以下の広さが必要と考えています。
一人当たり2m×0.6m=1.2m2
これが一般的な日本人が寝る場合の広さの目安になります。
ちょっと小さく無い?
なんて声も聞こえそうですが、実はそうでも無いのです。
何故か?
その理由①一般的な日本人の体型の場合、身長2mの人は居ない。
稀に2m以上の方は居ますが、日本人男性の平均身長170cm程度なら30cm×60cmの荷物置き場が確保できます。これは大型ザックなら立てて、ダッフルバックならそのまま置けるサイズです。
その②キャンプ同行者が全員同じ身長のハズが無い
極めて稀な確率で同じ様な高身長ばかりの人が揃ったグループがあるのかもしれませんが、まず無いでしょう。
そうすれば200cm×60cmの一人用スペースはその人の身長分を差っ引いた分、更に大きな荷物置きスペースを生みます。
意外とイケそうでしょ?
荷物置き様に+一人したテント買うのなんてバカバカしくないですか?
ちなみに電車などの座席は幅45cm程度。ダブルベッドの幅は140cm、つまり一人分は70cm。
そう考えると60cmと言うのは広過ぎず、狭過ぎず、のスペースなのです。
よくある質問として
"でもやっぱり荷物が〜"
その荷物、本当にテントに持ち込む必要あります?
着替えとか、ヘッドランプでなければ、車のトランクに入れておくのもアリですよ。むしろ虫や結露による濡れの心配も無いので設営後のトランクは何気に荷物入れに最適です。
"寝相が悪いダンナ(ヨメ)がぶつかってくるの!"
シュラフをマミー型にするとあら不思議、さほど被害が発生しません。
これは別途寝具編で書きます。
"ダンナ(ヨメ)との距離が近過ぎてイヤ!"
これはどうしようもありません、夫婦関係を見つめ直して下さい。
で、脱線した肝心のテントの選び方ですが
一般的にテントのカタログにはフロア面積の表記があります。
このフロア面積を先ほどの一人当たりの面積で割れば、対応人数が分かります。
フロア面積÷1.2m2=対応人数
逆に言うと
対応人数×1.2m2=必要フロア面積
なのです☆
ズバリ!コレがワタクシのオススメ対応人数検討方法です。
例えばオサレキャンパー御用達。
MSRのMutha Hubba NX

輸入代理店のページにはフロア面積3.8m2と記載されて、3人用となっています。
これを先ほどの1.2m2で割ります。
3.8m2÷1.2m2=約3.17
おおよそ3人分の寝るスペースと荷物を置くエリアにも余裕がある事が分かります。
さすが山用テント、ジャストな表記です。
フロア面積の表記がなくても面積を求めるのは簡単です。
ファミリーキャンパーに人気のSnowPeak Amenity Dome

こちらはメーカーHPにある図面を見ると3mの正方形。つまり9m2。
家族4〜5人の設定です。
9m2÷1.2m2=7.5
実は7人入って更に余裕のあるサイズです。子供もいたら8人いけるのでは?
しかしこれはSnowPeakが間違っているのではなく、主にターゲットとなるユーザーの要求によるところが大きいのです。
まさかこの10kgもあるテントを山に担いで上がる人はいません。
主にオートキャンプ用途になりますが、オートキャンパーのほとんどの方がひろびろテントでのびのび、と言うのを望む為です。
なので同じSnowPeakの4人用テントFAL4

こちらは登山用途を強く意識したモデルでAmenity Domeと同じ4人用、メーカーHPの記載では2.05mの正方形。4.2m2あります。
4.2m2÷1.2m2=約3.5
3人で大分余裕があるサイズ、SnowPeakはファミリーを強く意識したメーカーなので恐らく子供二人に大人二人で若干余裕アリ、と言う設定なのでしょう。
Amenity Domeとは大きく違う面積ですが、重量は2.2kgとその差は約8kg程度。収納サイズも断然小さくなります。ちなみにMutha Hubba NXは更に軽い2kgジャスト。
3人テントなので単純な比較はできませんが…
重量とサイズについてはまた別の機会に書きますが、8kgと言ったら大きな差です。
この重量差は積み込みの負担も設営の負担も大きく影響します。
そして大きな問題点として、キャンプしている時、雨が続かない限り、テントにいる時間は短い事が多いです。
ひろびろのんびり、でもあまり長く居ないスペースに限られた車載スペースも体力も使いますか?
特に撤収の時はその後もれなく帰りの運転がついて来ます。
ファミリーでのキャンプの場合、子供の相手も考えるとパパさんの負担が大きくなり、翌日グッタリなんて事も。
どうします?
さてさて、ここまでワタクシが小さいテントをオススメするのには訳があります。
軽い、積み降ろし、設営撤収が楽、以外にも大事な要素があります。
何より
☆寒くない☆
人間は必ず生きている限り熱を発します。その熱で外気よりも暖かい環境を作るには温める対象となる空間が狭い程有利です。
いや、寒い時期キャンプしないし!
と言う方もいますが、肌寒い山間のキャンプ地では夏でも夜中に寒くて目が覚める事もあります。
何よりエアコンなどの無いキャンプ場で使うテントです。
暑い分には着ている物、寝具、メッシュの活用などで調整して涼しくできますが、寒いのだけはヒーターなどを用意しなくては防げません。
夏にヒーターなんてちょっとバカバカしいですし…
でも暑いじゃん?と言う方もいます。
夏場一番気温の上がる時間帯は山間エリアにいても海辺であってもテントの中にはいられません。
山間で日陰に設営しても風が通らない限り、テント内が過ごしやすい、なんて事はありません。
しかし夜間は大概キャンプ場のある様な所は気温が下がります。
ぶっちゃけ、「暑い所にキャンプに行かなきゃイイ(≧∇≦)」(笑
熱中症の危険もありますしね…
そして何よりキャンプが楽しいのは実は夏ではなく、春と秋!
春はふきのとうやタラの芽などの山菜に桜や梅、秋はキノコに紅葉、山のキャンプばかりしているワタクシなのでオススメは山の物ばかりですが(笑
話が脱線してしまいましたが、まとめると
ちょうどイイ大きさのテント選びには
同行人数×1.2m2
これを目安にして、テントのフロア面積と比較検討する!
(変な形のテントは除く)
これをワタクシBlastはツヨくオススメするのです…
え、で自分はどんなテントを使ってるのかって?
愛用しているのは両方とも廃盤になった品であまり参考になりません…(汗
ちなみに奥様とのデュオキャンプを始めてから所有したテントで現在も販売している物はSnowPeak Amenity Domeです。
タフだし居住性はイイですが、秋口使用した際に寒かったことと重さから使用頻度が下がりました。
ちなみに寒い時期にはこの前の記事で紹介しているMSR Hubba Hubba NXの前のモデル、Hubba Hubba HPを利用しています。
こちらを上記の考え方に照らし合わせるとジャスト2人用になります。
参考までに-17℃対応の冬用ダウンシュラフを二人分並べると

こんな感じ。
写ってはいませんが、足元には荷物が有る程度置けます。
夏用シュラフならもう少し余裕があります。
次回の間違っているキャンプ用品選び〜テント編〜はテントを選ぶ2番目の要素、重量について書きたいと思います。

にほんブログ村
さてさて、間違っているキャンプ用品選び。第二回目です。
ワタクシが提唱、オススメするULAC(Ultra Light Auto Camp)を実践する為のキャンプギアの選び方について書いています。
前回の記事、序論はこちらです。
前回の記事で、テントには大まかに分けて5つのパーツがあって、選ぶ時の要素は4つに絞られるよ、と書きました。
今日はテントを選ぶ要素の4つ、広さ、重量、収納寸、パーツ点数の中から、対応人数についてです。
一般的にキャンプのハウツー本なんかを読むと
テントの広さは泊まる人数+一人分の物がお勧めです。
なんてしれっと書いてありますが、ワタクシからするとアレはウソです。
元々テントの対応人数表記なんてマチマチですし、使うシーンによっても全く異なります。
また人数+一人の一人分は荷物置きスペースとして、なんてよく書いてありますが、ワタクシからすると、そんなに荷物おく必要無いじゃん、となる訳で…(笑
むしろ経験上テントに必要な広さは人数の記載よりもフロアの面積で決まります。
そこでワタクシは経験上、以下の広さが必要と考えています。
一人当たり2m×0.6m=1.2m2
これが一般的な日本人が寝る場合の広さの目安になります。
ちょっと小さく無い?
なんて声も聞こえそうですが、実はそうでも無いのです。
何故か?
その理由①一般的な日本人の体型の場合、身長2mの人は居ない。
稀に2m以上の方は居ますが、日本人男性の平均身長170cm程度なら30cm×60cmの荷物置き場が確保できます。これは大型ザックなら立てて、ダッフルバックならそのまま置けるサイズです。
その②キャンプ同行者が全員同じ身長のハズが無い
極めて稀な確率で同じ様な高身長ばかりの人が揃ったグループがあるのかもしれませんが、まず無いでしょう。
そうすれば200cm×60cmの一人用スペースはその人の身長分を差っ引いた分、更に大きな荷物置きスペースを生みます。
意外とイケそうでしょ?
荷物置き様に+一人したテント買うのなんてバカバカしくないですか?
ちなみに電車などの座席は幅45cm程度。ダブルベッドの幅は140cm、つまり一人分は70cm。
そう考えると60cmと言うのは広過ぎず、狭過ぎず、のスペースなのです。
よくある質問として
"でもやっぱり荷物が〜"
その荷物、本当にテントに持ち込む必要あります?
着替えとか、ヘッドランプでなければ、車のトランクに入れておくのもアリですよ。むしろ虫や結露による濡れの心配も無いので設営後のトランクは何気に荷物入れに最適です。
"寝相が悪いダンナ(ヨメ)がぶつかってくるの!"
シュラフをマミー型にするとあら不思議、さほど被害が発生しません。
これは別途寝具編で書きます。
"ダンナ(ヨメ)との距離が近過ぎてイヤ!"
これはどうしようもありません、夫婦関係を見つめ直して下さい。
で、脱線した肝心のテントの選び方ですが
一般的にテントのカタログにはフロア面積の表記があります。
このフロア面積を先ほどの一人当たりの面積で割れば、対応人数が分かります。
フロア面積÷1.2m2=対応人数
逆に言うと
対応人数×1.2m2=必要フロア面積
なのです☆
ズバリ!コレがワタクシのオススメ対応人数検討方法です。
例えばオサレキャンパー御用達。
MSRのMutha Hubba NX

MSR マザハバNX
輸入代理店のページにはフロア面積3.8m2と記載されて、3人用となっています。
これを先ほどの1.2m2で割ります。
3.8m2÷1.2m2=約3.17
おおよそ3人分の寝るスペースと荷物を置くエリアにも余裕がある事が分かります。
さすが山用テント、ジャストな表記です。
フロア面積の表記がなくても面積を求めるのは簡単です。
ファミリーキャンパーに人気のSnowPeak Amenity Dome

スノーピーク(snow peak) アメニティドーム
こちらはメーカーHPにある図面を見ると3mの正方形。つまり9m2。
家族4〜5人の設定です。
9m2÷1.2m2=7.5
実は7人入って更に余裕のあるサイズです。子供もいたら8人いけるのでは?
しかしこれはSnowPeakが間違っているのではなく、主にターゲットとなるユーザーの要求によるところが大きいのです。
まさかこの10kgもあるテントを山に担いで上がる人はいません。
主にオートキャンプ用途になりますが、オートキャンパーのほとんどの方がひろびろテントでのびのび、と言うのを望む為です。
なので同じSnowPeakの4人用テントFAL4

スノーピーク(snow peak) ファル4
こちらは登山用途を強く意識したモデルでAmenity Domeと同じ4人用、メーカーHPの記載では2.05mの正方形。4.2m2あります。
4.2m2÷1.2m2=約3.5
3人で大分余裕があるサイズ、SnowPeakはファミリーを強く意識したメーカーなので恐らく子供二人に大人二人で若干余裕アリ、と言う設定なのでしょう。
Amenity Domeとは大きく違う面積ですが、重量は2.2kgとその差は約8kg程度。収納サイズも断然小さくなります。ちなみにMutha Hubba NXは更に軽い2kgジャスト。
3人テントなので単純な比較はできませんが…
重量とサイズについてはまた別の機会に書きますが、8kgと言ったら大きな差です。
この重量差は積み込みの負担も設営の負担も大きく影響します。
そして大きな問題点として、キャンプしている時、雨が続かない限り、テントにいる時間は短い事が多いです。
ひろびろのんびり、でもあまり長く居ないスペースに限られた車載スペースも体力も使いますか?
特に撤収の時はその後もれなく帰りの運転がついて来ます。
ファミリーでのキャンプの場合、子供の相手も考えるとパパさんの負担が大きくなり、翌日グッタリなんて事も。
どうします?
さてさて、ここまでワタクシが小さいテントをオススメするのには訳があります。
軽い、積み降ろし、設営撤収が楽、以外にも大事な要素があります。
何より
☆寒くない☆
人間は必ず生きている限り熱を発します。その熱で外気よりも暖かい環境を作るには温める対象となる空間が狭い程有利です。
いや、寒い時期キャンプしないし!
と言う方もいますが、肌寒い山間のキャンプ地では夏でも夜中に寒くて目が覚める事もあります。
何よりエアコンなどの無いキャンプ場で使うテントです。
暑い分には着ている物、寝具、メッシュの活用などで調整して涼しくできますが、寒いのだけはヒーターなどを用意しなくては防げません。
夏にヒーターなんてちょっとバカバカしいですし…
でも暑いじゃん?と言う方もいます。
夏場一番気温の上がる時間帯は山間エリアにいても海辺であってもテントの中にはいられません。
山間で日陰に設営しても風が通らない限り、テント内が過ごしやすい、なんて事はありません。
しかし夜間は大概キャンプ場のある様な所は気温が下がります。
ぶっちゃけ、「暑い所にキャンプに行かなきゃイイ(≧∇≦)」(笑
熱中症の危険もありますしね…
そして何よりキャンプが楽しいのは実は夏ではなく、春と秋!
春はふきのとうやタラの芽などの山菜に桜や梅、秋はキノコに紅葉、山のキャンプばかりしているワタクシなのでオススメは山の物ばかりですが(笑
話が脱線してしまいましたが、まとめると
ちょうどイイ大きさのテント選びには
同行人数×1.2m2
これを目安にして、テントのフロア面積と比較検討する!
(変な形のテントは除く)
これをワタクシBlastはツヨくオススメするのです…
え、で自分はどんなテントを使ってるのかって?
愛用しているのは両方とも廃盤になった品であまり参考になりません…(汗
ちなみに奥様とのデュオキャンプを始めてから所有したテントで現在も販売している物はSnowPeak Amenity Domeです。
タフだし居住性はイイですが、秋口使用した際に寒かったことと重さから使用頻度が下がりました。
ちなみに寒い時期にはこの前の記事で紹介しているMSR Hubba Hubba NXの前のモデル、Hubba Hubba HPを利用しています。
こちらを上記の考え方に照らし合わせるとジャスト2人用になります。
参考までに-17℃対応の冬用ダウンシュラフを二人分並べると

こんな感じ。
写ってはいませんが、足元には荷物が有る程度置けます。
夏用シュラフならもう少し余裕があります。
次回の間違っているキャンプ用品選び〜テント編〜はテントを選ぶ2番目の要素、重量について書きたいと思います。

にほんブログ村
広さの参考になる画像があったので、記事に追加、編集しました。
Posted by Blast at 11:45│Comments(0)
│キャンプ用品の選び方