2014年08月31日
満天の星の光を浴びるには〜星空キャンプの天体望遠鏡④-1使い続けるには?〜
皆さんハロにちはBlastです。
満天の星の光を浴びるには、と題してお送りしてますこのシリーズ。
お届けしているの情報は天体観測を始めてすぐに買うのはよした方が良い天体望遠鏡についてです。
1回目の①序論はこちら
2回目の②架台についてはこちら
3回目の③-1天体望遠鏡の種類についてはこちら
4回目の③-2屈折式天体望遠鏡についてはこちら
5回目の③-3反射式天体望遠鏡についてはこちら
前回の③-4カタディオプトリック式天体望遠鏡についてはこちら
です。
さてさて、段々長くなって来ましたね…
一応、予定ではこの次の回で望遠鏡を買いに行ける方もいる様になるはずです(汗
まぁ安い買い物では無いですし、しっかり検討してから買いに行っても良いのでは無いでしょうか…
と言い訳してみたりf^_^;)
さてさて、2回の②架台についてで、
・買ってもよく見えなかった、
・出すのが面倒くさくなって出さなくなった。
と言う方がよくいる、と書きました。
…
…
…
(´・ω・`)
前者は望遠鏡の作りの問題
後者は望遠鏡の構造の問題
と考えています。
後者は持ち主の問題でもありますが(笑
では、どの様な天体望遠鏡なら飽きずに見えるか。
設置しやすい事
よく見える事
この2点が重要になります。
でも2回目の②架台についてで書いたように、重くて頑丈なほど天体望遠鏡は安定してよく見えます。
どうしよう…(´・ω・`)
設置しやすくて、よく見える、
これをキーにすると経緯台を選ぶ方が良いかと思いますが…
本当に長く使える望遠鏡はやっぱり3〜5万円程度はします。
そこでワタクシ、悩みに悩んで、3コースを考えました。
題して
予算別!その後の目標に合わせた初めての天体望遠鏡選び!
①予算1万円以内 格安ではじめてハマったら買い替えますコース
②予算3万円以内 月面散歩を楽しむぞコース
③予算5万円前後 キャンプで星空楽しむぞコース
この3コースでご紹介します。
と言うことで次回は①格安スタート予算1万円以内コースについてです。
実は以前このブログで取り上げた、月の写真は次回紹介する望遠鏡とiPhoneで撮影しました。

安くても中々侮れないですよ☆
お楽しみに!

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満天の星の光を浴びるには、と題してお送りしてますこのシリーズ。
お届けしているの情報は天体観測を始めてすぐに買うのはよした方が良い天体望遠鏡についてです。
1回目の①序論はこちら
2回目の②架台についてはこちら
3回目の③-1天体望遠鏡の種類についてはこちら
4回目の③-2屈折式天体望遠鏡についてはこちら
5回目の③-3反射式天体望遠鏡についてはこちら
前回の③-4カタディオプトリック式天体望遠鏡についてはこちら
です。
さてさて、段々長くなって来ましたね…
一応、予定ではこの次の回で望遠鏡を買いに行ける方もいる様になるはずです(汗
まぁ安い買い物では無いですし、しっかり検討してから買いに行っても良いのでは無いでしょうか…
と言い訳してみたりf^_^;)
さてさて、2回の②架台についてで、
・買ってもよく見えなかった、
・出すのが面倒くさくなって出さなくなった。
と言う方がよくいる、と書きました。
…
…
…
(´・ω・`)
前者は望遠鏡の作りの問題
後者は望遠鏡の構造の問題
と考えています。
後者は持ち主の問題でもありますが(笑
では、どの様な天体望遠鏡なら飽きずに見えるか。
設置しやすい事
よく見える事
この2点が重要になります。
でも2回目の②架台についてで書いたように、重くて頑丈なほど天体望遠鏡は安定してよく見えます。
どうしよう…(´・ω・`)
設置しやすくて、よく見える、
これをキーにすると経緯台を選ぶ方が良いかと思いますが…
本当に長く使える望遠鏡はやっぱり3〜5万円程度はします。
そこでワタクシ、悩みに悩んで、3コースを考えました。
題して
予算別!その後の目標に合わせた初めての天体望遠鏡選び!
①予算1万円以内 格安ではじめてハマったら買い替えますコース
②予算3万円以内 月面散歩を楽しむぞコース
③予算5万円前後 キャンプで星空楽しむぞコース
この3コースでご紹介します。
と言うことで次回は①格安スタート予算1万円以内コースについてです。
実は以前このブログで取り上げた、月の写真は次回紹介する望遠鏡とiPhoneで撮影しました。

安くても中々侮れないですよ☆
お楽しみに!

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2014年08月29日
満天の星の光を浴びるには〜星空キャンプの天体望遠鏡③-4カタディオプトリック式天体望遠鏡望遠鏡について〜
皆さんハロにちはBlastです。
満天の星の光を浴びるには、と題してお送りしてますこのシリーズ。
お届けしているの情報は天体観測を始めてすぐに買うのはよした方が良い天体望遠鏡についてです。
1回目の①序論はこちら
2回の②架台についてはこちら
3回目の③-1天体望遠鏡の種類についてはこちら
4回目の③-2屈折式天体望遠鏡についてはこちら
前回の③-3反射式天体望遠鏡についてはこちら
です。
さてさて、3回目の③-1天体望遠鏡の種類についてで、天体望遠鏡は
・性能は口径の大きさで決まる
・光を集める方法はレンズか鏡を使う2種類ある
・種類はレンズを使う方法と、鏡を使う方法と、レンズと鏡を使う方法の3種類ある
とお伝えしました。
今回はその3種類の天体望遠鏡の中でレンズと鏡、両方を使う、カタディオプトリック式天体望遠鏡についてまとめてみます。
カタディオプトリック式天体望遠鏡は光を反射させる前にレンズ(屈折光学)を使ってある程度鏡(反射光学)の持つコマ収差などの"収差"と呼ばれる"見えにくさ"を補正してから鏡に反射させているので、catoptric(反射光学の) と dioptric(屈折光学の)を合体させ、カタディオプトリック式天体望遠鏡と呼ばれてます。

(画像はビクセンHPより拝借)
大口径にし易い反射式望遠鏡に、大掛かりなレンズではなく、補正する程度のレンズ(屈折光学系)を使う事で、反射式天体望遠鏡の欠点を抑える様にしています。
そして一般的なカタディオプトリック式天体望遠鏡は、反射式天体望遠鏡のカセグレン式反射天体望遠鏡をベースにしています。
カセグレン式反射天体望遠鏡は主鏡に凹面鏡を使い、副鏡に凸面鏡を使う事で収差を少なくする様になっています。
カタディオプトリック式天体望遠鏡では更に対物側に補正レンズが着いています。
この補正レンズの形状によりカタディオプトリック式天体望遠鏡は2種類に分かれます。
複雑な非球面のシュミット補正板と呼ばれるレンズを使った
シュミットカセグレン式天体望遠鏡
片面が凸面、反対側が凹面になったメニスカスレンズを使った
マクストフカセグレン式天体望遠鏡
この2種類に分かれます。
本当はもっと沢山種類はありますが初めての天体望遠鏡としてはほとんど手に入らないので、このブログではこの2種類に断定します( ̄^ ̄)ゞ
ではカタディオプトリック式反射望遠鏡はどのような特徴があるかまとめてみます。
利点
・色にじみがほぼ無い
基本が反射望遠鏡なので、色にじみがほぼありません。
・容易に大口径が得られる
性能の良い大口径天体望遠鏡を安価に手に入れる事が出来ます
・短く作れる
鏡筒の長さのほぼ2倍を焦点距離(長いほど倍率が高くなります)に出来るのでコンパクトに収まります。
・温度変化に強い
反射望遠鏡とは違い、鏡筒の多くの部分が密封状態の為、温度変化には強いです。
欠点
・ちょっと高い
同じ口径の反射望遠鏡よりはレンズが着いてる分高くなります。
当然複雑な非球面レンズを採用するシュミットカセグレン式天体望遠鏡の望遠鏡が高いです。
・分かりにくい
ベースが反射望遠鏡の上に屈折光学を使用しているので複雑です。
・光軸調整が出来ない
複雑な構造なので反射式天体望遠鏡では素人でも出来た調整がプロの技になってしまいます。
欠点は克服する方法があります。
分かりにくいのは慣れればなんとかなります。
光軸調整ですが、まず最近は狂うこともかなり少ないです。
もし狂ったとしてもメーカーで治してもらえる様に国内メーカーを選べば安心かと思います。
個人的な考えでは
・口径90mm〜250mm程度
の天体望遠鏡が良いのでは無いでしょうか?
口径が大きくしやすく、コンパクトに良像が得やすいカタディオプトリック式天体望遠鏡。
一般的ないわゆる"初心者用"天体望遠鏡よりは高いですが扱い易く、見やすい物が沢山あります。
末長く愛用出来るお気に入りの一本を見つけて下さい(^^)
さてさて、次回はこれらの天体望遠鏡を"使い続ける"ためにはどの様な観点で選べば良いのか?についてです。
お楽しみに!

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満天の星の光を浴びるには、と題してお送りしてますこのシリーズ。
お届けしているの情報は天体観測を始めてすぐに買うのはよした方が良い天体望遠鏡についてです。
1回目の①序論はこちら
2回の②架台についてはこちら
3回目の③-1天体望遠鏡の種類についてはこちら
4回目の③-2屈折式天体望遠鏡についてはこちら
前回の③-3反射式天体望遠鏡についてはこちら
です。
さてさて、3回目の③-1天体望遠鏡の種類についてで、天体望遠鏡は
・性能は口径の大きさで決まる
・光を集める方法はレンズか鏡を使う2種類ある
・種類はレンズを使う方法と、鏡を使う方法と、レンズと鏡を使う方法の3種類ある
とお伝えしました。
今回はその3種類の天体望遠鏡の中でレンズと鏡、両方を使う、カタディオプトリック式天体望遠鏡についてまとめてみます。
カタディオプトリック式天体望遠鏡は光を反射させる前にレンズ(屈折光学)を使ってある程度鏡(反射光学)の持つコマ収差などの"収差"と呼ばれる"見えにくさ"を補正してから鏡に反射させているので、catoptric(反射光学の) と dioptric(屈折光学の)を合体させ、カタディオプトリック式天体望遠鏡と呼ばれてます。

(画像はビクセンHPより拝借)
大口径にし易い反射式望遠鏡に、大掛かりなレンズではなく、補正する程度のレンズ(屈折光学系)を使う事で、反射式天体望遠鏡の欠点を抑える様にしています。
そして一般的なカタディオプトリック式天体望遠鏡は、反射式天体望遠鏡のカセグレン式反射天体望遠鏡をベースにしています。
カセグレン式反射天体望遠鏡は主鏡に凹面鏡を使い、副鏡に凸面鏡を使う事で収差を少なくする様になっています。
カタディオプトリック式天体望遠鏡では更に対物側に補正レンズが着いています。
この補正レンズの形状によりカタディオプトリック式天体望遠鏡は2種類に分かれます。
複雑な非球面のシュミット補正板と呼ばれるレンズを使った
シュミットカセグレン式天体望遠鏡
片面が凸面、反対側が凹面になったメニスカスレンズを使った
マクストフカセグレン式天体望遠鏡
この2種類に分かれます。
本当はもっと沢山種類はありますが初めての天体望遠鏡としてはほとんど手に入らないので、このブログではこの2種類に断定します( ̄^ ̄)ゞ
ではカタディオプトリック式反射望遠鏡はどのような特徴があるかまとめてみます。
利点
・色にじみがほぼ無い
基本が反射望遠鏡なので、色にじみがほぼありません。
・容易に大口径が得られる
性能の良い大口径天体望遠鏡を安価に手に入れる事が出来ます
・短く作れる
鏡筒の長さのほぼ2倍を焦点距離(長いほど倍率が高くなります)に出来るのでコンパクトに収まります。
・温度変化に強い
反射望遠鏡とは違い、鏡筒の多くの部分が密封状態の為、温度変化には強いです。
欠点
・ちょっと高い
同じ口径の反射望遠鏡よりはレンズが着いてる分高くなります。
当然複雑な非球面レンズを採用するシュミットカセグレン式天体望遠鏡の望遠鏡が高いです。
・分かりにくい
ベースが反射望遠鏡の上に屈折光学を使用しているので複雑です。
・光軸調整が出来ない
複雑な構造なので反射式天体望遠鏡では素人でも出来た調整がプロの技になってしまいます。
欠点は克服する方法があります。
分かりにくいのは慣れればなんとかなります。
光軸調整ですが、まず最近は狂うこともかなり少ないです。
もし狂ったとしてもメーカーで治してもらえる様に国内メーカーを選べば安心かと思います。
個人的な考えでは
・口径90mm〜250mm程度
の天体望遠鏡が良いのでは無いでしょうか?
口径が大きくしやすく、コンパクトに良像が得やすいカタディオプトリック式天体望遠鏡。
一般的ないわゆる"初心者用"天体望遠鏡よりは高いですが扱い易く、見やすい物が沢山あります。
末長く愛用出来るお気に入りの一本を見つけて下さい(^^)
さてさて、次回はこれらの天体望遠鏡を"使い続ける"ためにはどの様な観点で選べば良いのか?についてです。
お楽しみに!

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2014年08月27日
満天の星の光を浴びるには〜星空キャンプの天体望遠鏡③-3反射式天体望遠鏡望遠鏡について〜
皆さんハロにちはBlastです。
満天の星の光を浴びるには、と題してお送りしてますこのシリーズ。
お届けしているの情報は天体観測を始めてすぐに買うのはよした方が良い天体望遠鏡についてです。
1回目の①序論はこちら
2回の②架台についてはこちら
3回目の③-1天体望遠鏡の種類についてはこちら
前回の③-2屈折式天体望遠鏡についてはこちら
です。
さてさて、3回目の③-1天体望遠鏡の種類についてで、天体望遠鏡は
・性能は口径の大きさで決まる
・光を集める方法はレンズか鏡を使う2種類ある
・種類はレンズを使う方法と、鏡を使う方法と、レンズと鏡を使う方法の3種類ある
とお伝えしました。
今回はその3種類の天体望遠鏡の中でレンズを使う、反射式天体望遠鏡についてまとめてみます。
反射式天体望遠鏡はある意味分かり易い名前で鏡に光を"反射"させて光を集めると言う単純な仕組みの天体望遠鏡です。
一般的にはパラボラアンテナと同じ放物面にしてある鏡が筒の下側に置いてあります。
そして筒の上側に設けた副鏡に反しさせ、さらに光を集めて観察するものです。
鏡の枚数に応じて、
・鏡二枚
ニュートン方式
カセグレン方式(派生型多数あり)
グレゴリー方式
・鏡三枚
ナミナス方式(派生型あり)
と言った沢山の種類があります。
いずれの方式も仕組みは簡単、要は合わせ鏡です。
が…
構造は屈折式に比べると複雑です。
必ず2枚以上の鏡を精密に合わせ鏡にしておかなくてはいけません。
結構これが厄介な事で、かなり微妙な調整をして光の通り道"光路"の軸、"光軸"を調整して合わせる必要があります。
そして鏡の枚数が多いほど当然調整ポイントは増えるので、当然ですが初めての天体望遠鏡に向くのは鏡二枚の天体望遠鏡になります。
まぁ、売って無いですし…
二枚鏡の天体望遠鏡で手に入れやすいのはニュートン方式の反射式天体望遠鏡でしょう。

(Wikipediaより拝借)
ニュートン式反射望遠鏡は、こんな感じで、望遠鏡内奥側にある主鏡に入った星の光を望遠鏡の前側にある副鏡に潜望鏡の用量で反射させ、望遠鏡前側にある接眼部にとどける仕組みです。
と言う事で初めての天体望遠鏡に向く反射式天体望遠鏡は販売量の多いニュートン式反射望遠鏡になるかと思います。
ではニュートン式反射望遠鏡はどのような特徴があるかまとめてみます。
利点
・色にじみがほぼ無い
レンズを使わずに光をそのまま反射為せて集めるので色にじみがほぼありません。
・容易に大口径が得られる
性能の良い大口径天体望遠鏡を安価に手に入れる事が出来ます
・安い
レンズに比べると安価に製作出来る鏡を使っているのでコストパフォーマンスは良いです。
欠点
・コマ収差が出る
凹面鏡はその形状により、中心部に写っている物はシャープに見えますが、端に寄れば寄る程中心方向へ引き伸ばされた様な姿になります。
・分かりにくい
接眼部が先端部分にある為、慣れたら何てこと無いですが、最初は何処から覗くのか分からない場合が多いです。
ホームセンターに置いてある場合、逆さまに展示してあることもままあります…(ーー;)
・光軸調整が必要
前述の通り、合わせ鏡の各々の向きを調整してあげる必要があります。
・温度の影響を受けやすい。
屈折式天体望遠鏡とは違い、オープンな筒で作られる反射式天体望遠鏡は筒の中と外の気温の違いにより空気が揺らぎ、観察しにくくなることがあります。
欠点は克服する方法があります。
コマ収差は、専用の補正レンズ、コマコレクターを使う事で解消出来ます。
分かりにくいのも、最初だけで慣れてしまえば大抵問題ありません。
光軸調整ですが、最近は光軸が狂い難い製品が多いです。またコレも慣れの問題でもありますので、説明書に沿って自分、またはメーカーで調整すれば大丈夫です。
温度変化の影響は、ファンを着ける、しばらく放置して天体望遠鏡自体を周囲の温度に馴染ませる、と言った対応だけである程度収まります。
個人的な考えでは
・口径150mm〜250mm程度
の天体望遠鏡が良いのでは無いでしょうか?
ただ、先日の屈折式天体望遠鏡と比べると一気に大口径になり、価格もそれなりになってきます。
ただ、天体望遠鏡はその他の家電などとは違い、一度手に入れて、ちゃんとメンテナンスをしていれば、古い物でもしっかり見れます。
末長く愛用出来るお気に入りの一本を見つけて下さい(^^)
反射式望遠鏡では以前このブログでも紹介した、

Ninja-320とかがワタクシも気になっております。
さてさて、次回はカタディ式天体望遠鏡についてです。
お楽しみに!

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満天の星の光を浴びるには、と題してお送りしてますこのシリーズ。
お届けしているの情報は天体観測を始めてすぐに買うのはよした方が良い天体望遠鏡についてです。
1回目の①序論はこちら
2回の②架台についてはこちら
3回目の③-1天体望遠鏡の種類についてはこちら
前回の③-2屈折式天体望遠鏡についてはこちら
です。
さてさて、3回目の③-1天体望遠鏡の種類についてで、天体望遠鏡は
・性能は口径の大きさで決まる
・光を集める方法はレンズか鏡を使う2種類ある
・種類はレンズを使う方法と、鏡を使う方法と、レンズと鏡を使う方法の3種類ある
とお伝えしました。
今回はその3種類の天体望遠鏡の中でレンズを使う、反射式天体望遠鏡についてまとめてみます。
反射式天体望遠鏡はある意味分かり易い名前で鏡に光を"反射"させて光を集めると言う単純な仕組みの天体望遠鏡です。
一般的にはパラボラアンテナと同じ放物面にしてある鏡が筒の下側に置いてあります。
そして筒の上側に設けた副鏡に反しさせ、さらに光を集めて観察するものです。
鏡の枚数に応じて、
・鏡二枚
ニュートン方式
カセグレン方式(派生型多数あり)
グレゴリー方式
・鏡三枚
ナミナス方式(派生型あり)
と言った沢山の種類があります。
いずれの方式も仕組みは簡単、要は合わせ鏡です。
が…
構造は屈折式に比べると複雑です。
必ず2枚以上の鏡を精密に合わせ鏡にしておかなくてはいけません。
結構これが厄介な事で、かなり微妙な調整をして光の通り道"光路"の軸、"光軸"を調整して合わせる必要があります。
そして鏡の枚数が多いほど当然調整ポイントは増えるので、当然ですが初めての天体望遠鏡に向くのは鏡二枚の天体望遠鏡になります。
まぁ、売って無いですし…
二枚鏡の天体望遠鏡で手に入れやすいのはニュートン方式の反射式天体望遠鏡でしょう。

(Wikipediaより拝借)
ニュートン式反射望遠鏡は、こんな感じで、望遠鏡内奥側にある主鏡に入った星の光を望遠鏡の前側にある副鏡に潜望鏡の用量で反射させ、望遠鏡前側にある接眼部にとどける仕組みです。
と言う事で初めての天体望遠鏡に向く反射式天体望遠鏡は販売量の多いニュートン式反射望遠鏡になるかと思います。
ではニュートン式反射望遠鏡はどのような特徴があるかまとめてみます。
利点
・色にじみがほぼ無い
レンズを使わずに光をそのまま反射為せて集めるので色にじみがほぼありません。
・容易に大口径が得られる
性能の良い大口径天体望遠鏡を安価に手に入れる事が出来ます
・安い
レンズに比べると安価に製作出来る鏡を使っているのでコストパフォーマンスは良いです。
欠点
・コマ収差が出る
凹面鏡はその形状により、中心部に写っている物はシャープに見えますが、端に寄れば寄る程中心方向へ引き伸ばされた様な姿になります。
・分かりにくい
接眼部が先端部分にある為、慣れたら何てこと無いですが、最初は何処から覗くのか分からない場合が多いです。
ホームセンターに置いてある場合、逆さまに展示してあることもままあります…(ーー;)
・光軸調整が必要
前述の通り、合わせ鏡の各々の向きを調整してあげる必要があります。
・温度の影響を受けやすい。
屈折式天体望遠鏡とは違い、オープンな筒で作られる反射式天体望遠鏡は筒の中と外の気温の違いにより空気が揺らぎ、観察しにくくなることがあります。
欠点は克服する方法があります。
コマ収差は、専用の補正レンズ、コマコレクターを使う事で解消出来ます。
分かりにくいのも、最初だけで慣れてしまえば大抵問題ありません。
光軸調整ですが、最近は光軸が狂い難い製品が多いです。またコレも慣れの問題でもありますので、説明書に沿って自分、またはメーカーで調整すれば大丈夫です。
温度変化の影響は、ファンを着ける、しばらく放置して天体望遠鏡自体を周囲の温度に馴染ませる、と言った対応だけである程度収まります。
個人的な考えでは
・口径150mm〜250mm程度
の天体望遠鏡が良いのでは無いでしょうか?
ただ、先日の屈折式天体望遠鏡と比べると一気に大口径になり、価格もそれなりになってきます。
ただ、天体望遠鏡はその他の家電などとは違い、一度手に入れて、ちゃんとメンテナンスをしていれば、古い物でもしっかり見れます。
末長く愛用出来るお気に入りの一本を見つけて下さい(^^)
反射式望遠鏡では以前このブログでも紹介した、

Ninja-320とかがワタクシも気になっております。
さてさて、次回はカタディ式天体望遠鏡についてです。
お楽しみに!

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2014年08月25日
満天の星の光を浴びるには〜星空キャンプの天体望遠鏡③-2屈折式天体望遠鏡望遠鏡について〜
皆さんハロにちはBlastです。
満天の星の光を浴びるには、と題してお送りしてますこのシリーズ。
お届けしているの情報は天体観測を始めてすぐに買うのはよした方が良い天体望遠鏡についてです。
1回目の①序論はこちら
2回の②架台についてはこちら
前回の③-1天体望遠鏡の種類についてはこちら
です。
さてさて、前回の記事で、天体望遠鏡は
・性能は口径の大きさで決まる
・光を集める方法はレンズか鏡を使う2種類ある
・種類はレンズを使う方法と、鏡を使う方法と、レンズと鏡を使う方法の3種類ある
とお伝えしました。
今回はその3種類の天体望遠鏡の中でレンズを使う、屈折式天体望遠鏡についてまとめてみます。
屈折しているのは、人ではなく光です。
虫眼鏡で太陽の光を集めて紙を焦がしたら事ありませんか?
あれと同じ事を屋内でやったこと、ありませんか?
紙に部屋の照明が上下左右逆さまに写るかと思います。
これは虫眼鏡に使われている凸レンズの中で光が屈折する為です。
ちなみに最もはっきりと照明が紙に映る事を、焦点が合う、合焦(ごうしょう)と呼び、合焦時のレンズと紙の距離を、焦点距離と呼びます。
この原理を利用した天体望遠鏡を
屈折式天体望遠鏡
と呼びます。
屈折式天体望遠鏡は構造は単純で空に向いている、対物レンズと、それを覆うフード。
レンズの持っている焦点距離に合わせた長さの筒がありその中に光を通します。
さらに覗く側には接眼部を備えた構成になります。
では屈折式天体望遠鏡はどのような特徴があるかまとめてみます。
利点
・構造が単純
壊れ難く、調整などがあまり必要ないです。
・分かり易い
見たい方向に筒を向け、筒の後端から覗き込みます。
・温度の影響を受けにくい。
望遠鏡の筒の中で温度差があると、筒の中で空気の対流が起こりモヤモヤして見にくくなりますが、筒の中が密閉空間になる屈折式天体望遠鏡ではその影響が少ないです。
欠点
・色にじみがでやすい
単純な凸レンズを使うと、ガラスの性質によってプリズムのように光が分散してしまい、色がにじんで見えてしまいます。
・トップヘビーになってしまう
先端にガラスの塊があるのでトップヘビーになりがちです。
・高くなりがち
レンズ制作には高度な技術が必要な為、同じ口径の反射望遠鏡より高額になることが多いです。
欠点は克服する方法があります。
色にじみは、光を分散させる特性毎に性質の違うガラスで作られたレンズを組み合わせて使う事である程度克服出来ます。
2枚のレンズを使う物をアクロマートレンズ、3枚のレンズを使う物をアポクロマートレンズ(ED)レンズと呼びます。当然レンズ枚数が少ないレンズの方が安いです。
トップヘビーになるのは、架台に取り付けてからバランスを取り直す事で対応出来ます。
ただ高くなりがち、については諦めるしか無いです。
ちなみにワタクシの知りうる中で、国内メーカー製品で入手出来る最大の屈折式天体望遠鏡は高橋制作所のTOA-150B

口径は150mm
お値段128万円
参考までに反射望遠鏡
NEWスカイエクスプローラー SE 150N 鏡筒

口径は同じく150mm
お値段4万6千円
恐るべし大口径屈折望遠鏡。
まぁ、精度・性能面でも圧倒的な差があるのでTOA-150が高いのはある意味納得ですが…
では初めての天体望遠鏡にオススメな屈折式天体望遠鏡はどんなものが良いのでしょうか?
個人的な考えでは
・アクロマートレンズかアポクロマートレンズ搭載
・口径40mm〜80mm程度
の天体望遠鏡が良いのでは無いでしょうか?
上記の条件を備えた天体望遠鏡であれば色にじみもある程度は抑えられ、割と手軽なお値段で入手出来ます。
いきなり上記のTOA-150を買ってもイイですが、デカイし思いし結構大変かと…。
物凄く良く見えますが…
もし買った方がいたら覗かせて下さい(^_^)
さてさて、次回は反射式天体望遠鏡についてです。
お楽しみに!

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お届けしているの情報は天体観測を始めてすぐに買うのはよした方が良い天体望遠鏡についてです。
1回目の①序論はこちら
2回の②架台についてはこちら
前回の③-1天体望遠鏡の種類についてはこちら
です。
さてさて、前回の記事で、天体望遠鏡は
・性能は口径の大きさで決まる
・光を集める方法はレンズか鏡を使う2種類ある
・種類はレンズを使う方法と、鏡を使う方法と、レンズと鏡を使う方法の3種類ある
とお伝えしました。
今回はその3種類の天体望遠鏡の中でレンズを使う、屈折式天体望遠鏡についてまとめてみます。
屈折しているのは、人ではなく光です。
虫眼鏡で太陽の光を集めて紙を焦がしたら事ありませんか?
あれと同じ事を屋内でやったこと、ありませんか?
紙に部屋の照明が上下左右逆さまに写るかと思います。
これは虫眼鏡に使われている凸レンズの中で光が屈折する為です。
ちなみに最もはっきりと照明が紙に映る事を、焦点が合う、合焦(ごうしょう)と呼び、合焦時のレンズと紙の距離を、焦点距離と呼びます。
この原理を利用した天体望遠鏡を
屈折式天体望遠鏡
と呼びます。
屈折式天体望遠鏡は構造は単純で空に向いている、対物レンズと、それを覆うフード。
レンズの持っている焦点距離に合わせた長さの筒がありその中に光を通します。
さらに覗く側には接眼部を備えた構成になります。
では屈折式天体望遠鏡はどのような特徴があるかまとめてみます。
利点
・構造が単純
壊れ難く、調整などがあまり必要ないです。
・分かり易い
見たい方向に筒を向け、筒の後端から覗き込みます。
・温度の影響を受けにくい。
望遠鏡の筒の中で温度差があると、筒の中で空気の対流が起こりモヤモヤして見にくくなりますが、筒の中が密閉空間になる屈折式天体望遠鏡ではその影響が少ないです。
欠点
・色にじみがでやすい
単純な凸レンズを使うと、ガラスの性質によってプリズムのように光が分散してしまい、色がにじんで見えてしまいます。
・トップヘビーになってしまう
先端にガラスの塊があるのでトップヘビーになりがちです。
・高くなりがち
レンズ制作には高度な技術が必要な為、同じ口径の反射望遠鏡より高額になることが多いです。
欠点は克服する方法があります。
色にじみは、光を分散させる特性毎に性質の違うガラスで作られたレンズを組み合わせて使う事である程度克服出来ます。
2枚のレンズを使う物をアクロマートレンズ、3枚のレンズを使う物をアポクロマートレンズ(ED)レンズと呼びます。当然レンズ枚数が少ないレンズの方が安いです。
トップヘビーになるのは、架台に取り付けてからバランスを取り直す事で対応出来ます。
ただ高くなりがち、については諦めるしか無いです。
ちなみにワタクシの知りうる中で、国内メーカー製品で入手出来る最大の屈折式天体望遠鏡は高橋制作所のTOA-150B

口径は150mm
お値段128万円
参考までに反射望遠鏡
NEWスカイエクスプローラー SE 150N 鏡筒

口径は同じく150mm
お値段4万6千円
恐るべし大口径屈折望遠鏡。
まぁ、精度・性能面でも圧倒的な差があるのでTOA-150が高いのはある意味納得ですが…
では初めての天体望遠鏡にオススメな屈折式天体望遠鏡はどんなものが良いのでしょうか?
個人的な考えでは
・アクロマートレンズかアポクロマートレンズ搭載
・口径40mm〜80mm程度
の天体望遠鏡が良いのでは無いでしょうか?
上記の条件を備えた天体望遠鏡であれば色にじみもある程度は抑えられ、割と手軽なお値段で入手出来ます。
いきなり上記のTOA-150を買ってもイイですが、デカイし思いし結構大変かと…。
物凄く良く見えますが…
もし買った方がいたら覗かせて下さい(^_^)
さてさて、次回は反射式天体望遠鏡についてです。
お楽しみに!

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2014年08月23日
満天の星の光を浴びるには〜星空キャンプの天体望遠鏡③-1望遠鏡の種類について〜
皆さんハロにちはBlastです。
満天の星の光を浴びるには、と題してお送りしてますこのシリーズ。
お届けしているの情報は天体観測を始めてすぐに買うのはよした方が良い天体望遠鏡についてです。
1回目の①序論はこちら
前回の②架台についてはこちら
です。
さてさて、前回の架台、長かったっスね…(汗
すいません;^_^A
さてさて、使いたい架台の型式、買うので有れば絶対なくてはならない機能はご紹介しました。
イヤ、だから…
俺は天体望遠鏡が欲しいんだよ…
焦らすんじゃないよ…
まぁ、天体望遠鏡は安い買い物じゃ無いんで焦らず行きましょう。
天体望遠鏡って種類が割と沢山あります。
どの種類がイイか、想像つきますか?
目的に合わせて購入する事が非常に大事です。
もし
「自分はクエーサーの発する電波を解析してブラックホールの存在について解明して行きたいです!」
と言う方がいらしたら
このブログは見ずに、勉学に勤しみ、国家予算並みの資金調達をして電波望遠鏡を建設しましょう。
話がずれました。
初めての天体望遠鏡でした。
初めての天体望遠鏡は大概が光学望遠鏡です。
簡単に言うと光を集めて拡大して見る為の望遠鏡です。
となると、光を集める手段が必要になります。
コレは大まかに分けて二つあります。
①レンズを使う
②鏡を使う
①は虫眼鏡とかで何と無くイメージ出来ますよね?
②はどうですか?
鏡って光を反射するだけじゃ無いの?となりますが、こんな経験ありませんか?
ステンレスのピカピカの薄板を横方向に凹ましたら、写った自分が細く写って痩せたようで気分が良かった。
痩せたようで気分が良かったかは別として、細く写った、と言う点に着目して下さい。
ピカピカの鏡のようなステンレス板に映ると言う事は光を反射していると言うことです。
細く写った、と言うことは横方向に光を集中させた、と言うことに繋がります。
じゃあ、縦横斜めに等分に凹ましたらどうでしょう?
自分が小さく映るはずです。
この原理を使って光を集めるのが凹面鏡です。
そしてこの2種類の光を集める手段とその両方の手段を使って光を集める3種類の光学式天体望遠鏡が世の中には存在しています。
それぞれ
レンズを使う
・屈折式天体望遠鏡
鏡を使う
・反射式天体望遠鏡
レンズと鏡を組み合わせて使う
・カタディオプトリック式天体望遠鏡
と呼ばれています。
どれがオススメなの?
となりますが、使用する頻度、機器の構造に対する理解度、使用する場所、頻繁に見る物、によって使いやすい望遠鏡は変わります。
ただ、どんな天体望遠鏡でも光を集めると言う性質上、口径とよばれる、天体望遠鏡の光の入り口のサイズ、有効径が大きいほど観望には有利です。
そして、初めて天体望遠鏡を買おうとすると良く判断基準にしちゃいがちな"倍率"も、実は口径によって最大倍率が決まります。
口径mm×2=有効倍率
これ以上の倍率での観望は視界が暗くなる為あまりオススメ出来ません。

上の写真に写っている、我が家の天体望遠鏡は口径80mmなので、160倍が限度になります。
まずはどの望遠鏡も口径が一番大事、ということを前提に、次回からは各望遠鏡のタイプ別の特徴を見てみましょう。
次回は天体望遠鏡と言われてすぐに想像するであろう屈折式天体望遠鏡についてです。

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満天の星の光を浴びるには、と題してお送りしてますこのシリーズ。
お届けしているの情報は天体観測を始めてすぐに買うのはよした方が良い天体望遠鏡についてです。
1回目の①序論はこちら
前回の②架台についてはこちら
です。
さてさて、前回の架台、長かったっスね…(汗
すいません;^_^A
さてさて、使いたい架台の型式、買うので有れば絶対なくてはならない機能はご紹介しました。
イヤ、だから…
俺は天体望遠鏡が欲しいんだよ…
焦らすんじゃないよ…
まぁ、天体望遠鏡は安い買い物じゃ無いんで焦らず行きましょう。
天体望遠鏡って種類が割と沢山あります。
どの種類がイイか、想像つきますか?
目的に合わせて購入する事が非常に大事です。
もし
「自分はクエーサーの発する電波を解析してブラックホールの存在について解明して行きたいです!」
と言う方がいらしたら
このブログは見ずに、勉学に勤しみ、国家予算並みの資金調達をして電波望遠鏡を建設しましょう。
話がずれました。
初めての天体望遠鏡でした。
初めての天体望遠鏡は大概が光学望遠鏡です。
簡単に言うと光を集めて拡大して見る為の望遠鏡です。
となると、光を集める手段が必要になります。
コレは大まかに分けて二つあります。
①レンズを使う
②鏡を使う
①は虫眼鏡とかで何と無くイメージ出来ますよね?
②はどうですか?
鏡って光を反射するだけじゃ無いの?となりますが、こんな経験ありませんか?
ステンレスのピカピカの薄板を横方向に凹ましたら、写った自分が細く写って痩せたようで気分が良かった。
痩せたようで気分が良かったかは別として、細く写った、と言う点に着目して下さい。
ピカピカの鏡のようなステンレス板に映ると言う事は光を反射していると言うことです。
細く写った、と言うことは横方向に光を集中させた、と言うことに繋がります。
じゃあ、縦横斜めに等分に凹ましたらどうでしょう?
自分が小さく映るはずです。
この原理を使って光を集めるのが凹面鏡です。
そしてこの2種類の光を集める手段とその両方の手段を使って光を集める3種類の光学式天体望遠鏡が世の中には存在しています。
それぞれ
レンズを使う
・屈折式天体望遠鏡
鏡を使う
・反射式天体望遠鏡
レンズと鏡を組み合わせて使う
・カタディオプトリック式天体望遠鏡
と呼ばれています。
どれがオススメなの?
となりますが、使用する頻度、機器の構造に対する理解度、使用する場所、頻繁に見る物、によって使いやすい望遠鏡は変わります。
ただ、どんな天体望遠鏡でも光を集めると言う性質上、口径とよばれる、天体望遠鏡の光の入り口のサイズ、有効径が大きいほど観望には有利です。
そして、初めて天体望遠鏡を買おうとすると良く判断基準にしちゃいがちな"倍率"も、実は口径によって最大倍率が決まります。
口径mm×2=有効倍率
これ以上の倍率での観望は視界が暗くなる為あまりオススメ出来ません。

上の写真に写っている、我が家の天体望遠鏡は口径80mmなので、160倍が限度になります。
まずはどの望遠鏡も口径が一番大事、ということを前提に、次回からは各望遠鏡のタイプ別の特徴を見てみましょう。
次回は天体望遠鏡と言われてすぐに想像するであろう屈折式天体望遠鏡についてです。

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2014年08月21日
満天の星の光を浴びるには〜星空キャンプの天体望遠鏡②架台について〜
皆さんハロにちはBlastです。
満天の星の光を浴びるには、と題してお送りしてますこのシリーズ。
突然の新章は天体観測用品の本丸、天体望遠鏡についてです。
前回の①序論はこちら
です。
さてさて、意気込んで書き始めた物の、実はワタクシ…
気が重いです…
なぜなら、普段の会話で
「星見が好きなんです」
なんて言うと
昔天体望遠鏡買って貰った、もしくは買ったけど、全然見えなかった。
とか
結局出すのが面倒くさくなって見なくなった。
と言う方に良く会うのです。
(そして大概の方が双眼鏡での観望を経験していない)
では何故、良く見えない、出すのが面倒くさい、となるのか。
コレは単に天体望遠鏡を支える重要パーツ"架台"に起因する事が多いのです。
では架台ってなんぞや、となりますが、天体望遠鏡のセットを見た時に下半分位にある三脚の様な部分の事です。
(ドブソニアンとかピラー型とかあるじゃんとか言わないでね、初めての望遠鏡の話しだから)
極論を言うと初めての天体望遠鏡を買う、と言う行為は架台を買う事、と思って下さい。
一般的に天体望遠鏡と思われている"筒"の部分、コレを鏡筒と呼びますが、鏡筒は後から買い替えたり、買い足したり出来ます。
当然、三脚部分の"架台"も買い替えたり買い足したり出来ます。
でも観望する時は必ず架台と鏡筒は一対になり、複数の鏡筒を所有していても必ず一台は架台が必要になります。
つまり架台は鏡筒が増えても、必ず着いて回る物なので、コレがしっかりしていれば、他の鏡筒を入手しても後々まで使い倒せるのです。
(細かく言うと色々工夫は必要ですが)
つまりその後の天体観測ライフを共にするアイテムとして、架台を手に入れる最初のチャンスなのです。
ちなみにこちらが我が家の観測用具。

上から天体望遠鏡、架台、下の段左からカメラバッグ、その上に双眼鏡、カメラバッグの横にカメラ用小型赤道儀(赤道儀の説明は後ほど)です。
重くてデカい物嫌いな割りには全てデカくて重そうです。
では架台について詳しく見て行きましょう。
まず、天体望遠鏡用の架台はまず、大きく分けて2種類に分かれます。
この2種類はあくまで分類であり、どちらが優れている、劣っていると言う物ではありません。
そして両方とも必ず、上下・左右の二軸方向で動かせる様になっています。
その上でその上下・左右がどこに対してなのか、動きの基準となる場所に応じて二種類の架台に分かれます。
自分の立っている地面に対して上下・左右に動かせる"経緯台"
と
地球の自転の回転軸軸に対して上下・左右に動かせる"赤道儀"
の2種類に分かれます。
ワタクシの説明が分かり難い、という問題点もございますが…
この説明の時点で、?となった方には経緯台をオススメします。
経緯台は最初に使うのには分かりやすく、セッティングも容易で、すぐに操作出来る使いやすい架台です。
ワタクシが多くの方にオススメしているのが経緯台です。
じゃあなんだね、赤道儀とやらは、どんな御仁が使うのだね?
となりますが、先程の説明である程度、天体望遠鏡が赤道儀上でどんな風に動くのか、想像が出来た方には恐らくすぐに使いこなせます。
ただ経緯台と違いセッティングに少し慣れが必要です。
自転の回転軸に合わせて上下左右に動かす、と言う事は地球の回転軸に合わせて設置しなくてはいけません。
地球は南北を回転軸に自転しています。その軸と並行させて上下・左右に動かせる様にセッティングする必要があります。
この先、説明を分かりやすくする為、左右を左右(東西)、上下を上下(南北)と表記します。
つまり、まずは正しく左右(東西)方向の回転軸を南北に沿って設置しなくてはいけません。
さらに、その上で地球は球体であるため、回転軸の真ん中、つまり赤道を0度として両極地を90°とする地球の中心からの角度、つまり緯度に応じて、地表に対して左右(東西)の回転軸を傾けなくてはいけません。
もし、設置場所が南極点、北極点なら回転軸は真上、赤道上なら真横になります。
日本は北緯24度から45度にまたがる南北に長い国土ですがお住まいのエリアに合わせて地表に対して角度をつける必要があります。
日本で一番簡単な方法は、北極星を左右(東西)の回転軸の中心に入れる事です。
もし北極星が見えない場合でも
Geocodingなどのサイトで観望地点の緯度を確認し、その緯度とほぼ同じ角度で北を仰ぎ見るような形でセッティングする事で正しく設置できます。
これらの作業に心が折れない方は、赤道儀をオススメします。
…
…
面倒くてヤダ…
何が良くて赤道儀なんて使うの?
となる所ですが、この違いは観測を続けて行くと、如実に分かります。
星は地球の自転に合わせて東から西にその位置を移動します。
この動きを"日周運動"と呼びますが、コレが先程のメンドクサイ赤道儀のセッティングが生きてくる部分なのです。
ほら"正しく左右(東西)方向の回転軸を南北に沿って設置"してますよね?
天体望遠鏡で観測対象を望遠鏡の視野に入れる事を"導入"と呼びますが、一度上下(南北)・左右(東西)を合わせて観測対象を"導入"したら、その後は日周運動に合わせて左右(東西)を移動させるだけで、好きなだけ観測を続ける事が出来るのです。
高性能な赤道儀ではモーターで自動的に日周運動を追い続ける自動"追尾"機能があったりします。
じゃあ経緯台はどうするの?となりますがこちらでも追尾は出来ます。
中には自動追尾してくれる物もありますが、こちらは常に上下・左右を両方動かしながら追尾させます。
慣れればそんなに苦労する事でも無いです。
ただ、天体観測を続ければ続ける程、最初敬遠していた赤道儀が使いたくなります。
なぜなら、赤道儀は経緯台と比べると複雑な構造をしている為、基本的に作りが頑丈で安定しています。
(反面重いです)
↑ココ重要
あれ程別の記事で重いのダメ!メンドクサイのヤダ!と喚いているワタクシですが、天体観測機器、特に架台は重くてメンドクサイものも悪く無いと考えています。
天体観測機器は重くても頑丈で安定している物が良いのです。
さらに赤道儀は追尾させる時も左右(東西)の一軸のみ操作すれば良いので楽々です。
さらに頑丈な架台が良い理由があります。
先程から追尾させる、と何度も書いてますが、どれ位のスピードで追尾するか、と言うと
1分間に角度にして0.25°を東から西に動かし続けます。
例えば、目の前にオーディオアンプのボリュームツマミがあるとします。
1分かけて正確に、当分にツマミを0.25°分回しましょう。
言われたら出来ますか?
ワタクシは多分出来ません(笑
もしトライしようと思っても、オーディオアンプが携帯位の重さしか無い、超ULなアンプだったとしたら…
そーーっ
よっ
あ…
アンプが動いてしまったら元も子もありません…
そして
もし、アンプが重くてしっかりしていたとしても1分かけて正確に等間隔に0.25°動かすとなると至難の技です。
単純計算で0.004°ちょい
かなりのムリゲーです。
さて、天体望遠鏡に話しを戻しましょう。
このオーディオアンプのボリュームの話しの動き天体望遠鏡を乗せた上で実現出来なければ観察は続けられません。
そして、架台が動くとどうなるか…
折角導入出来た観測対象はすぐに望遠鏡の視野の外に行ってしまいます。
だから、快適に観測するには、しっかりとした架台が必要になるんです。
そしてがっしりとした頑丈な架台があったとして、さらに必要なのが
滑らかで微妙な調節の出来る回転軸が必要になります。
1分間に0.25°、一秒0.004°です。
普通の人間の動きならムリな動きなのですが、もし、こんな仕組みが有ればどうでしょう。
72回転回せば本体が1回転するツマミがあったら?
ツマミ1回転分は1°、1/4回転は0.25°
これなら自分の手で1分間かけてゆっくり動かしてもある程度等分に動かせる気がしませんか?
何よりもし、動かしすぎてもホンの少ししか本体は動きません。
調整が出来ます。
ムリそうだった追尾の動きも可能性が見えてきます。
コレが天体望遠鏡の架台に不可欠な機能で、微かな動きで、微動と呼んでいます。
見たい天体の方向に望遠鏡を大まかに動かす時は手でグイッと動かしますね。
これは粗い動きで、粗動と呼びます。
ではまた例え話になりますが、架台と同じような動きをするのがカメラの三脚です。
しかしカメラの三脚はほとんどが粗動のみです。
そして重要な事実なのですが、お手軽な値段で買える天体望遠鏡のほとんどが、このカメラの三脚と同等な架台しか装備してません。
つまりお手軽望遠鏡のほとんどが、観測対象を導入した後眺め続ける事が困難なのです。
架台、大事ですよ。
と言うことでオススメする架台は
経緯台、赤道儀どちらでも良くて、がっしり頑丈な物で、なおかつ微動が可能な物を選ぶ
コレをオススメします。
経緯台、赤道儀のどちらを選ぶかは、人によりますが、設置の手間が気にならない方は赤道儀、手軽に始めたいなら経緯台が良いです。
ワタクシは大概経緯台をオススメします。
では、がっしり頑丈な架台はどうやって見分けるか?
簡単な方法で見つかりますが、非常にハードルが高い方法です。
どうやるか?
メチャ簡単です。
架台に天体望遠鏡を載せた状態で
軽く平手ではたきます。
店員の目が恐ろしいですが、はたきます
はたいてもブルブルしない根性のある子ががっしり頑丈な架台で、すぐにブルっちゃう子は根性無しです。
持ち帰ってスパルタ教育しても根性無しは変わりません。
なので根性のある子を探して下さい。
そして…
微動については、大概ついていればカタログに記載があります。
店員に聞くのも良いと思います。
但し、もし、聞くのなら、はたく前にすることをオススメします。
長く使えるいい架台のついた望遠鏡を探して下さい。
長文になりましたが、架台編はこれで終了。次回は望遠鏡の種類について、です。
お楽しみに!
追記
平手ではたくと店員との関係に亀裂が生じます。揺さぶる程度でも架台の根性は試せますよ(笑

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満天の星の光を浴びるには、と題してお送りしてますこのシリーズ。
突然の新章は天体観測用品の本丸、天体望遠鏡についてです。
前回の①序論はこちら
です。
さてさて、意気込んで書き始めた物の、実はワタクシ…
気が重いです…
なぜなら、普段の会話で
「星見が好きなんです」
なんて言うと
昔天体望遠鏡買って貰った、もしくは買ったけど、全然見えなかった。
とか
結局出すのが面倒くさくなって見なくなった。
と言う方に良く会うのです。
(そして大概の方が双眼鏡での観望を経験していない)
では何故、良く見えない、出すのが面倒くさい、となるのか。
コレは単に天体望遠鏡を支える重要パーツ"架台"に起因する事が多いのです。
では架台ってなんぞや、となりますが、天体望遠鏡のセットを見た時に下半分位にある三脚の様な部分の事です。
(ドブソニアンとかピラー型とかあるじゃんとか言わないでね、初めての望遠鏡の話しだから)
極論を言うと初めての天体望遠鏡を買う、と言う行為は架台を買う事、と思って下さい。
一般的に天体望遠鏡と思われている"筒"の部分、コレを鏡筒と呼びますが、鏡筒は後から買い替えたり、買い足したり出来ます。
当然、三脚部分の"架台"も買い替えたり買い足したり出来ます。
でも観望する時は必ず架台と鏡筒は一対になり、複数の鏡筒を所有していても必ず一台は架台が必要になります。
つまり架台は鏡筒が増えても、必ず着いて回る物なので、コレがしっかりしていれば、他の鏡筒を入手しても後々まで使い倒せるのです。
(細かく言うと色々工夫は必要ですが)
つまりその後の天体観測ライフを共にするアイテムとして、架台を手に入れる最初のチャンスなのです。
ちなみにこちらが我が家の観測用具。

上から天体望遠鏡、架台、下の段左からカメラバッグ、その上に双眼鏡、カメラバッグの横にカメラ用小型赤道儀(赤道儀の説明は後ほど)です。
重くてデカい物嫌いな割りには全てデカくて重そうです。
では架台について詳しく見て行きましょう。
まず、天体望遠鏡用の架台はまず、大きく分けて2種類に分かれます。
この2種類はあくまで分類であり、どちらが優れている、劣っていると言う物ではありません。
そして両方とも必ず、上下・左右の二軸方向で動かせる様になっています。
その上でその上下・左右がどこに対してなのか、動きの基準となる場所に応じて二種類の架台に分かれます。
自分の立っている地面に対して上下・左右に動かせる"経緯台"
と
地球の自転の回転軸軸に対して上下・左右に動かせる"赤道儀"
の2種類に分かれます。
ワタクシの説明が分かり難い、という問題点もございますが…
この説明の時点で、?となった方には経緯台をオススメします。
経緯台は最初に使うのには分かりやすく、セッティングも容易で、すぐに操作出来る使いやすい架台です。
ワタクシが多くの方にオススメしているのが経緯台です。
じゃあなんだね、赤道儀とやらは、どんな御仁が使うのだね?
となりますが、先程の説明である程度、天体望遠鏡が赤道儀上でどんな風に動くのか、想像が出来た方には恐らくすぐに使いこなせます。
ただ経緯台と違いセッティングに少し慣れが必要です。
自転の回転軸に合わせて上下左右に動かす、と言う事は地球の回転軸に合わせて設置しなくてはいけません。
地球は南北を回転軸に自転しています。その軸と並行させて上下・左右に動かせる様にセッティングする必要があります。
この先、説明を分かりやすくする為、左右を左右(東西)、上下を上下(南北)と表記します。
つまり、まずは正しく左右(東西)方向の回転軸を南北に沿って設置しなくてはいけません。
さらに、その上で地球は球体であるため、回転軸の真ん中、つまり赤道を0度として両極地を90°とする地球の中心からの角度、つまり緯度に応じて、地表に対して左右(東西)の回転軸を傾けなくてはいけません。
もし、設置場所が南極点、北極点なら回転軸は真上、赤道上なら真横になります。
日本は北緯24度から45度にまたがる南北に長い国土ですがお住まいのエリアに合わせて地表に対して角度をつける必要があります。
日本で一番簡単な方法は、北極星を左右(東西)の回転軸の中心に入れる事です。
もし北極星が見えない場合でも
Geocodingなどのサイトで観望地点の緯度を確認し、その緯度とほぼ同じ角度で北を仰ぎ見るような形でセッティングする事で正しく設置できます。
これらの作業に心が折れない方は、赤道儀をオススメします。
…
…
面倒くてヤダ…
何が良くて赤道儀なんて使うの?
となる所ですが、この違いは観測を続けて行くと、如実に分かります。
星は地球の自転に合わせて東から西にその位置を移動します。
この動きを"日周運動"と呼びますが、コレが先程のメンドクサイ赤道儀のセッティングが生きてくる部分なのです。
ほら"正しく左右(東西)方向の回転軸を南北に沿って設置"してますよね?
天体望遠鏡で観測対象を望遠鏡の視野に入れる事を"導入"と呼びますが、一度上下(南北)・左右(東西)を合わせて観測対象を"導入"したら、その後は日周運動に合わせて左右(東西)を移動させるだけで、好きなだけ観測を続ける事が出来るのです。
高性能な赤道儀ではモーターで自動的に日周運動を追い続ける自動"追尾"機能があったりします。
じゃあ経緯台はどうするの?となりますがこちらでも追尾は出来ます。
中には自動追尾してくれる物もありますが、こちらは常に上下・左右を両方動かしながら追尾させます。
慣れればそんなに苦労する事でも無いです。
ただ、天体観測を続ければ続ける程、最初敬遠していた赤道儀が使いたくなります。
なぜなら、赤道儀は経緯台と比べると複雑な構造をしている為、基本的に作りが頑丈で安定しています。
(反面重いです)
↑ココ重要
あれ程別の記事で重いのダメ!メンドクサイのヤダ!と喚いているワタクシですが、天体観測機器、特に架台は重くてメンドクサイものも悪く無いと考えています。
天体観測機器は重くても頑丈で安定している物が良いのです。
さらに赤道儀は追尾させる時も左右(東西)の一軸のみ操作すれば良いので楽々です。
さらに頑丈な架台が良い理由があります。
先程から追尾させる、と何度も書いてますが、どれ位のスピードで追尾するか、と言うと
1分間に角度にして0.25°を東から西に動かし続けます。
例えば、目の前にオーディオアンプのボリュームツマミがあるとします。
1分かけて正確に、当分にツマミを0.25°分回しましょう。
言われたら出来ますか?
ワタクシは多分出来ません(笑
もしトライしようと思っても、オーディオアンプが携帯位の重さしか無い、超ULなアンプだったとしたら…
そーーっ
よっ
あ…
アンプが動いてしまったら元も子もありません…
そして
もし、アンプが重くてしっかりしていたとしても1分かけて正確に等間隔に0.25°動かすとなると至難の技です。
単純計算で0.004°ちょい
かなりのムリゲーです。
さて、天体望遠鏡に話しを戻しましょう。
このオーディオアンプのボリュームの話しの動き天体望遠鏡を乗せた上で実現出来なければ観察は続けられません。
そして、架台が動くとどうなるか…
折角導入出来た観測対象はすぐに望遠鏡の視野の外に行ってしまいます。
だから、快適に観測するには、しっかりとした架台が必要になるんです。
そしてがっしりとした頑丈な架台があったとして、さらに必要なのが
滑らかで微妙な調節の出来る回転軸が必要になります。
1分間に0.25°、一秒0.004°です。
普通の人間の動きならムリな動きなのですが、もし、こんな仕組みが有ればどうでしょう。
72回転回せば本体が1回転するツマミがあったら?
ツマミ1回転分は1°、1/4回転は0.25°
これなら自分の手で1分間かけてゆっくり動かしてもある程度等分に動かせる気がしませんか?
何よりもし、動かしすぎてもホンの少ししか本体は動きません。
調整が出来ます。
ムリそうだった追尾の動きも可能性が見えてきます。
コレが天体望遠鏡の架台に不可欠な機能で、微かな動きで、微動と呼んでいます。
見たい天体の方向に望遠鏡を大まかに動かす時は手でグイッと動かしますね。
これは粗い動きで、粗動と呼びます。
ではまた例え話になりますが、架台と同じような動きをするのがカメラの三脚です。
しかしカメラの三脚はほとんどが粗動のみです。
そして重要な事実なのですが、お手軽な値段で買える天体望遠鏡のほとんどが、このカメラの三脚と同等な架台しか装備してません。
つまりお手軽望遠鏡のほとんどが、観測対象を導入した後眺め続ける事が困難なのです。
架台、大事ですよ。
と言うことでオススメする架台は
経緯台、赤道儀どちらでも良くて、がっしり頑丈な物で、なおかつ微動が可能な物を選ぶ
コレをオススメします。
経緯台、赤道儀のどちらを選ぶかは、人によりますが、設置の手間が気にならない方は赤道儀、手軽に始めたいなら経緯台が良いです。
ワタクシは大概経緯台をオススメします。
では、がっしり頑丈な架台はどうやって見分けるか?
簡単な方法で見つかりますが、非常にハードルが高い方法です。
どうやるか?
メチャ簡単です。
架台に天体望遠鏡を載せた状態で
軽く平手ではたきます。
店員の目が恐ろしいですが、はたきます
はたいてもブルブルしない根性のある子ががっしり頑丈な架台で、すぐにブルっちゃう子は根性無しです。
持ち帰ってスパルタ教育しても根性無しは変わりません。
なので根性のある子を探して下さい。
そして…
微動については、大概ついていればカタログに記載があります。
店員に聞くのも良いと思います。
但し、もし、聞くのなら、はたく前にすることをオススメします。
長く使えるいい架台のついた望遠鏡を探して下さい。
長文になりましたが、架台編はこれで終了。次回は望遠鏡の種類について、です。
お楽しみに!
追記
平手ではたくと店員との関係に亀裂が生じます。揺さぶる程度でも架台の根性は試せますよ(笑

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2014年08月19日
満天の星の光を浴びるには〜星空キャンプの天体望遠鏡①序論〜
皆さんハロにちはBlastです。
満天の星の光を浴びるには、と題してお送りしてますこのシリーズ。
突然の新編突入です(汗
いよいよアレをご紹介する運びとなりました。
装備品の連載に含めて行こうかと考えていたのですが、書き出すと、コレは一つに纏まらないぞ?
と言うことが発覚。
急遽新編として書かせて頂きます。
題して
"星空キャンプの天体望遠鏡"
皆さんが一番気になっている天体観測用装備、天体望遠鏡についてです。
実は天体望遠鏡を装備品で紹介しなかったのには、ワタクシなりの考えがありまして。
個人的な見解ですが、天体望遠鏡は天体観測機器としては、一番最初に買うと失敗する事の多い機材の代表格なのです。
物凄く残念な事実なのですが、ワタクシが行きつけのキャンプ場で、星空案内をさせて頂く時に何回か経験しているんですが…
少年A「お誕生日に買って貰った天体望遠鏡を持って来ました。土星が見たいです!」
その母「ホームセンターで売ってた奴なんですけど見えますか?150倍で、月のクレーターも土星も見えるって書いてあったんですけど」
…
…
心の声「これ、この子が星を見る前に操作が辛すぎて心折れるよ」
大人の対応「多分月の観察ならすぐできるかもしれませんが、土星は相当慣れないと難しいかもしれません」
そうなんです!
焦って買えば買う程、適当で済ませば済ます程、ドツボにハマるのが天体望遠鏡で、悲しい事にドツボにハマればハマる程、その先星を見ることを諦める事になる、それはそれはカナシクセツナイ観測アイテムなのです。
なのでワタクシは、天体望遠鏡は、星座早見で大まかな星座を確認できる様になった後に、
つまり、ある程度継続して星見に興味を持てる様になってから、
そこそこの費用を掛けて購入する事をオススメします。
しかしながら、折角ワタクシのこんな辺鄙なブログをご覧頂いているので、出来る限りイイ情報をと、心がけてお伝えします。
まず最初に、ここで紹介する天体望遠鏡の主な目的を定めておきます。
ここで紹介するのは、初めての天体望遠鏡を買う方に向けて書きます。
そしてここで紹介する天体望遠鏡は、天体写真撮影を意識しない物とします。
ただ、月、惑星については
こんな感じ

の写真を簡単な手法で撮影出来る物とします。
なお、基本的には店先で触って購入する事をオススメしています。
さらにその上で
①天体機器ショップ、専門知識のあるスタッフのいる店舗での購入。
②大型カメラ用品店での購入
③ホームセンター、オモチャ屋さん通販などでの購入
の順でオススメします。
その上で、このブログでは
①架台について
②望遠鏡の種類について
③使い続けるためには
④天体写真を撮るには
この四点絞り込み紹介します。
次回はまず、架台について!
乞うご期待!

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満天の星の光を浴びるには、と題してお送りしてますこのシリーズ。
突然の新編突入です(汗
いよいよアレをご紹介する運びとなりました。
装備品の連載に含めて行こうかと考えていたのですが、書き出すと、コレは一つに纏まらないぞ?
と言うことが発覚。
急遽新編として書かせて頂きます。
題して
"星空キャンプの天体望遠鏡"
皆さんが一番気になっている天体観測用装備、天体望遠鏡についてです。
実は天体望遠鏡を装備品で紹介しなかったのには、ワタクシなりの考えがありまして。
個人的な見解ですが、天体望遠鏡は天体観測機器としては、一番最初に買うと失敗する事の多い機材の代表格なのです。
物凄く残念な事実なのですが、ワタクシが行きつけのキャンプ場で、星空案内をさせて頂く時に何回か経験しているんですが…
少年A「お誕生日に買って貰った天体望遠鏡を持って来ました。土星が見たいです!」
その母「ホームセンターで売ってた奴なんですけど見えますか?150倍で、月のクレーターも土星も見えるって書いてあったんですけど」
…
…
心の声「これ、この子が星を見る前に操作が辛すぎて心折れるよ」
大人の対応「多分月の観察ならすぐできるかもしれませんが、土星は相当慣れないと難しいかもしれません」
そうなんです!
焦って買えば買う程、適当で済ませば済ます程、ドツボにハマるのが天体望遠鏡で、悲しい事にドツボにハマればハマる程、その先星を見ることを諦める事になる、それはそれはカナシクセツナイ観測アイテムなのです。
なのでワタクシは、天体望遠鏡は、星座早見で大まかな星座を確認できる様になった後に、
つまり、ある程度継続して星見に興味を持てる様になってから、
そこそこの費用を掛けて購入する事をオススメします。
しかしながら、折角ワタクシのこんな辺鄙なブログをご覧頂いているので、出来る限りイイ情報をと、心がけてお伝えします。
まず最初に、ここで紹介する天体望遠鏡の主な目的を定めておきます。
ここで紹介するのは、初めての天体望遠鏡を買う方に向けて書きます。
そしてここで紹介する天体望遠鏡は、天体写真撮影を意識しない物とします。
ただ、月、惑星については
こんな感じ

の写真を簡単な手法で撮影出来る物とします。
なお、基本的には店先で触って購入する事をオススメしています。
さらにその上で
①天体機器ショップ、専門知識のあるスタッフのいる店舗での購入。
②大型カメラ用品店での購入
③ホームセンター、オモチャ屋さん通販などでの購入
の順でオススメします。
その上で、このブログでは
①架台について
②望遠鏡の種類について
③使い続けるためには
④天体写真を撮るには
この四点絞り込み紹介します。
次回はまず、架台について!
乞うご期待!

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2014年08月17日
満天の星の光を浴びるには〜星空キャンプの装備品⑥服装編〜
皆さんハロにちはBlastです。
満天の星の光を浴びるには、と題してお送りしてますこのシリーズ。
星空キャンプ向きな装備をご紹介しております。
装備品紹介シリーズ
1回目の①ランタン編は、こちら
2回目の②ヘッドライト編はこちら
3回目の③観望用装備編はこちら
4回目の④ラクラク星見グッズ編はこちら
前回の⑤光学機器編はこちら
です。
さてさて、装備も揃った、あとは星空キャンプに行くだけだ!
となってるかと思いますが、今の時期であればキャンプの際に持っている服装で大丈夫ですが、これから先の時期、星を見るには色々と気をつけておくべきポイントがあります。
まず、とりあえず、寒い!
です。
夏場は、普段の格好(長ズボン)にウインドブレーカー程度で行けますが、季節を追うごとにキツくなります。
年がら年中星空キャンプに行けるワケではないですが、星空キャンプに行き始めると、冬の星もやはり魅力的です。

ここまでなったらもう病気のレベルですが、実際ワタクシは12月位までは山に、その後は低地の観測地で、4月にはまた山に向かいます。
11月以降はとにかく寒く、普通のキャンプ用の服装でこなすのは5月までは正直かなり無理があります。
よく
寒い時期も大丈夫だよ!
ウィンタースポーツやるからさ、あの辺の装備が有ればイイでしょ。
と言ってついて来た知人は大概心が折れてます。
何故か
理由は簡単です。
スキー、スノボは体を動かすので、その熱も含めての設計になってますが、星見は基本的にあまり動かないんです!
じゃあどうする?
一枚大きなダウンを着て…
それでも寒いんです…
11月下旬にギリギリで行く富士山5合目とかは、カメラも天体望遠鏡も、何もかも凍りつきます。
じゃあさ、ヒートテック着たら?
これが余りに効果が低い(笑
何故かと言うと、ヒートテックは体が水分を発さない限り温まらないのです。
逆に言うと若干体が温まって居ないと、ヒートテックは暖かく無いのです。
もっと困るのは
若干汗ばむ程度に動くと、ヒートテックは発熱して更に汗をかき、汗冷えを招きます。
じゃあ何が良いの?
となりますが、とにかくウールです。
メリノウールとかのタイツ、シャツ、靴下、この辺りが基本になります。
気をつけ無くては行けないのは、汗をかく事です。
汗をかけば必ず汗冷えが待っています。
だから、有る程度調節しやすくする必要があります。
ワタクシのオススメとしましては、まずウールのタイツと、長袖シャツです。
更にそこから上はボタン付きの長袖シャツ。下は普通のパンツ。
気をつけ無くてはいけないのが、足先です。
登山用のウールの靴下、それでも冷える方にはシルクでいいので薄手の靴下を履きます。
さらに冬登山用の裏起毛のパンツ。
じっとしているとそれでも寒いので、雨が降って居なくてもカッパのパンツを履きます。
それでも寒ければ、カッパのパンツの下にユニクロなどで売っていふインナーにフリースを使ったパンツを履きます。
上は以外と楽です。
上記のウールの長袖の下には、速乾性素材の半袖Tシャツ。
ウールの上にはネルシャツ等を着て、寒さに合わせて
薄手のダウン
ウインドブレーカー
レインジャケット
ロングのダウン
を組み合わせて着ます。
ここまで書くと気がつく形もいらっしゃると思いますが、
厚手の服より
外側に風を通さない素材、
内側には薄くてもいいので重ね着
これが一番寒くないかと思います。
で、実は冷え対策で一番重要なのが
靴
なのですが、ワタクシは冬山用の登山靴にしています。
もしこれから買われるのであれば、
Sorelのブーツがオススメです。

男性用も同名のモデルがあります。
さてさて、そろそろ装備編最後になります。
次回は天体観測、と言うとスグに想像する
天体望遠鏡
についてを予定してします。
お楽しみに。

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満天の星の光を浴びるには、と題してお送りしてますこのシリーズ。
星空キャンプ向きな装備をご紹介しております。
装備品紹介シリーズ
1回目の①ランタン編は、こちら
2回目の②ヘッドライト編はこちら
3回目の③観望用装備編はこちら
4回目の④ラクラク星見グッズ編はこちら
前回の⑤光学機器編はこちら
です。
さてさて、装備も揃った、あとは星空キャンプに行くだけだ!
となってるかと思いますが、今の時期であればキャンプの際に持っている服装で大丈夫ですが、これから先の時期、星を見るには色々と気をつけておくべきポイントがあります。
まず、とりあえず、寒い!
です。
夏場は、普段の格好(長ズボン)にウインドブレーカー程度で行けますが、季節を追うごとにキツくなります。
年がら年中星空キャンプに行けるワケではないですが、星空キャンプに行き始めると、冬の星もやはり魅力的です。

ここまでなったらもう病気のレベルですが、実際ワタクシは12月位までは山に、その後は低地の観測地で、4月にはまた山に向かいます。
11月以降はとにかく寒く、普通のキャンプ用の服装でこなすのは5月までは正直かなり無理があります。
よく
寒い時期も大丈夫だよ!
ウィンタースポーツやるからさ、あの辺の装備が有ればイイでしょ。
と言ってついて来た知人は大概心が折れてます。
何故か
理由は簡単です。
スキー、スノボは体を動かすので、その熱も含めての設計になってますが、星見は基本的にあまり動かないんです!
じゃあどうする?
一枚大きなダウンを着て…
それでも寒いんです…
11月下旬にギリギリで行く富士山5合目とかは、カメラも天体望遠鏡も、何もかも凍りつきます。
じゃあさ、ヒートテック着たら?
これが余りに効果が低い(笑
何故かと言うと、ヒートテックは体が水分を発さない限り温まらないのです。
逆に言うと若干体が温まって居ないと、ヒートテックは暖かく無いのです。
もっと困るのは
若干汗ばむ程度に動くと、ヒートテックは発熱して更に汗をかき、汗冷えを招きます。
じゃあ何が良いの?
となりますが、とにかくウールです。
メリノウールとかのタイツ、シャツ、靴下、この辺りが基本になります。
気をつけ無くては行けないのは、汗をかく事です。
汗をかけば必ず汗冷えが待っています。
だから、有る程度調節しやすくする必要があります。
ワタクシのオススメとしましては、まずウールのタイツと、長袖シャツです。
更にそこから上はボタン付きの長袖シャツ。下は普通のパンツ。
気をつけ無くてはいけないのが、足先です。
登山用のウールの靴下、それでも冷える方にはシルクでいいので薄手の靴下を履きます。
さらに冬登山用の裏起毛のパンツ。
じっとしているとそれでも寒いので、雨が降って居なくてもカッパのパンツを履きます。
それでも寒ければ、カッパのパンツの下にユニクロなどで売っていふインナーにフリースを使ったパンツを履きます。
上は以外と楽です。
上記のウールの長袖の下には、速乾性素材の半袖Tシャツ。
ウールの上にはネルシャツ等を着て、寒さに合わせて
薄手のダウン
ウインドブレーカー
レインジャケット
ロングのダウン
を組み合わせて着ます。
ここまで書くと気がつく形もいらっしゃると思いますが、
厚手の服より
外側に風を通さない素材、
内側には薄くてもいいので重ね着
これが一番寒くないかと思います。
で、実は冷え対策で一番重要なのが
靴
なのですが、ワタクシは冬山用の登山靴にしています。
もしこれから買われるのであれば、
Sorelのブーツがオススメです。

SOREL(ソレル) カリブー Women’s
男性用も同名のモデルがあります。
さてさて、そろそろ装備編最後になります。
次回は天体観測、と言うとスグに想像する
天体望遠鏡
についてを予定してします。
お楽しみに。

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2014年08月15日
満天の星の光を浴びるには〜星空キャンプの装備品⑤光学機器編〜
皆さんハロにちはBlastです。
満天の星の光を浴びるには、と題してお送りしてますこのシリーズ。
星空キャンプ向きな装備をご紹介しております。
装備品紹介シリーズ
1回目の①ランタン編は、こちら
2回目の②ヘッドライト編はこちら
3回目の③観望用装備編はこちら
前回の④ラクラク星見グッズ編はこちら
です。
さてさて、光害の少ない場所で、星座早見盤を片手に寝転がって星見をしていると、段々と星々の中に何と無くモヤっとしている部分が有ったりする事に気が付く頃ではないでしょうか?
あえて言うなら、キラキラ輝く星をみて、そこには○○座があって、その隣は○○座。
と言うレベルまで星が見える様になるまでは、目でみて楽しむ方がオススメです。
やがて星々の中でも暗い部分に興味を持ったら、初めて光学機器を使った観測に取り組む、といった順序が個人的には良いかと思います。
やっとココで拡大観察に入るのですが…
またしても皆様の期待を裏切りますが、初めての天体観測用光学機器は、個人的にはズバリ!
双眼鏡
が良いかと思います。
はぁ?あんたバカァ?
普通はね!天体観測の光学機器って言うなら、天体望遠鏡!って決まってるじゃない!
そんなんだからいつまでもPVが増えないのよ!
ハイ、分かっているんですが、経験則上初めての天体観測用光学機器はワタクシ的には双眼鏡をオススメします。
なぜか?
①,軽い!
↑またそこかい‼︎‼︎
基本、しっかり良く見える天体望遠鏡と言うのは重いです。
むしろ軽い望遠鏡はオススメ出来る物が限られます。と言うか基本オススメ出来ない物が多いです。
その点双眼鏡は手持ちで見ることが前提の製品が多いので軽く、その他付随する機器が要らない場合が多いです。
②扱い易い
天体観測の殆どが方式にもよりますが上下左右、どちらかもしくは両方が反対になります。
その点双眼鏡は正立像と呼ばれる、目と同じ見え方になります。
なので初心者の方にもすぐに取り扱え、観測対象が肉眼で見えなくても目印になる星などがある場合でもすぐに探せます。
③お手頃な価格
天体観測で"使える"と言うレベルの製品を買おうとすると望遠鏡とその架台セットで安くても3万円位、本音で言うと5万円位の物がオススメになります。
その点双眼鏡は"使える"レベルの物が安いと5,000円程度でも買えます。
当然安い製品はそれなりなので、ソコソコ長く使うなら1〜2万の物が良いですが、それでも天体望遠鏡より安いです。
④立体的な奥行き感のある視界になる
天体望遠鏡では片目での観察になるのでベタっとした絵の様な見た目になりますが、両目を活用する双眼鏡はステレオな視界になり、立体感を持った奥行きのある視界が得られます。
④他の目的にも流用できる!
当然、バードウォッチングにアニマルウォッチング、スポーツ観戦、眺望の良い場所での景色鑑賞など、もし天体観測にハマらなくても使い道は沢山あります。
特に星を見るのに使える双眼鏡は、暗い夜でもしっかり使える明るい物なので、昼間使えばビックリする程鮮明に見えます。
キャンプ先でバードウォッチング、アニマルウォッチングなど、遊びの幅も広がります。
ほら、双眼鏡、イイでしょ?
でも難点もあります。
・倍率が低い
手持ちが前提の場合、惑星観望にはあまり向かず、土星の輪っかなどは見えません。
と言う程度でしょうか。惑星には向かないものの星団、星雲、銀河などにはバッチリです。
ではどんな双眼鏡が良いか?
ワタクシなりにポイントをまとめてみました。
①重くない
↑またか‼︎
双眼鏡での観望は手持ちの観望が前提となる事が多い為、1kg程度までの物が良いです。
②倍率10倍程度まで
手持ちの観望となると、手ブレの影響を必ず受けます。
慣れた人でも10倍程度までが手ブレを気にせず観望できる最大の倍率になります。
③ズームでは無い
ズームって便利じゃん?これにしよう!
と飛びつきがちなズーム機能ですが、ズームにするということは、それだけレンズ枚数が増えたりしています。また、一つの倍率に合わせて作り込んでいる双眼鏡と比べ、全域で性能を引き出せるようにはなかなか出来ない為、同じ倍率の場合、ズーム機能付き双眼鏡の方が性能が劣る場合が多いです。
またこれは天体望遠鏡にも共通する事ですが
脅威の○○倍!○○倍ならこんなに見える‼︎
とか書いてある製品は要注意です。
色々理由はありますが、端的に言うと…
倍率位しか取り柄の無い物がほとんどです。
光学機器の集光力は対物レンズの大きさで決まる為、極端に大きな倍率にしても暗い視野を無理矢理大きく拡大することになるので薄暗闇を虫眼鏡で覗き込むような状態になります。
と言うことで、上記の条件を満たす物で出来る限り口径の大きな双眼鏡、を予算に合わせて購入する事がオススメです。
出来れば、手に取って重さなどを確かめながら選ぶ事がオススメです。
じゃあどこで観れるの?となりますが、実はその点でも双眼鏡は天体望遠鏡よりも有利なんです。
天文グッズショップは当然ですが、中々近所に無い場合は、近郊にあるカメラ量販店で実物を見ながら選べます。
そして双眼鏡は大概の場合、倍率と口径が製品に記載してあり7×50などの表記がされています。
これは上記の場合、7倍で対物レンズの有効径が50mmですよ。と言うことを示しています。
ちなみにズームの望遠鏡は前の数字が4-20などの表記になります。
こういう製品は避けた方が良いです。
この情報を元に要件を満たす双眼鏡を探すと、星見にも最適な双眼鏡が見つかります。
天文グッズショップも近くに無い、近所のカメラ量販店では双眼鏡は置いて無い!
と言う方には、ヨドバシカメラ等の通販もオススメです。
どのメーカーの製品も良し悪しありますが、基本的に
・カメラメーカー
ニコン 富士フィルムなど。
・天体望遠鏡メーカー
ビクセン、ミザールテック、セレストン、ケンコーなど
であれば安心でしょう。
好みは色々ですが、個人的には旧日本海軍御用達光学機器メーカー、ニコンや、圧倒的サポート力を誇るビクセン。1980年代に一世を風靡したミザールテックなどのメーカーは品が良く、価格も熟れているので間違いが無く、オススメです。
各メーカーそれぞれ特徴はありますが、品質はそれぞれ甲乙つけ難く、
低価格帯で良い製品を出しているのはミザールテック。
少し値は張りますが、サポートが良いビクセン。
ちょっと高いニコン。
と言う感じでしょうか。
このいずれのメーカーで有れば、観望地でも
こいつ素人では無いな?
となる事間違いなしです。
ご予算にあわせてお得意の松竹梅でオススメすると
梅コースはこちら。
ハレー彗星ブームの頃から良質な天体観測機器を作り続ける、ミザールテックの良品。

Mizar BL-750
一葉さんが一人いればお釣りがきます。
続いて竹コース!
日本最大の天体観測機器メーカー、ビクセンのこちら。

お値段は諭吉さん一人と英世さん三人程度とまずまず。
そして何よりサポートのしっかりしているビクセン製品なのでオススメです。何よりナチュラム取扱品
そして最後は松コース。
日本の光学機器メーカー、老舗のニコンから

ニコン 7×50 SP 防水型
この無骨な名前、そうです完璧業務用。
ただ、重いです!筋トレ必須です。
お値段は…リンク先を見て下さい。
ワタクシの感想としましては、物の割りには安いかな?でした(笑
すでに双眼鏡は使っていますが、もし今買うならコレ

か

ビクセン SG2.1×42
このあたりでしょうか。
そろそろ新月期になりますね。
来週末、天気が良ければ絶好の星空キャンプになるのでは?
え?ワタクシ?
出撃を予定してますよ。
次回は何にしましょうかねぇ。
そろそろ装備編も最終章です。

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満天の星の光を浴びるには、と題してお送りしてますこのシリーズ。
星空キャンプ向きな装備をご紹介しております。
装備品紹介シリーズ
1回目の①ランタン編は、こちら
2回目の②ヘッドライト編はこちら
3回目の③観望用装備編はこちら
前回の④ラクラク星見グッズ編はこちら
です。
さてさて、光害の少ない場所で、星座早見盤を片手に寝転がって星見をしていると、段々と星々の中に何と無くモヤっとしている部分が有ったりする事に気が付く頃ではないでしょうか?
あえて言うなら、キラキラ輝く星をみて、そこには○○座があって、その隣は○○座。
と言うレベルまで星が見える様になるまでは、目でみて楽しむ方がオススメです。
やがて星々の中でも暗い部分に興味を持ったら、初めて光学機器を使った観測に取り組む、といった順序が個人的には良いかと思います。
やっとココで拡大観察に入るのですが…
またしても皆様の期待を裏切りますが、初めての天体観測用光学機器は、個人的にはズバリ!
双眼鏡
が良いかと思います。
はぁ?あんたバカァ?
普通はね!天体観測の光学機器って言うなら、天体望遠鏡!って決まってるじゃない!
そんなんだからいつまでもPVが増えないのよ!
ハイ、分かっているんですが、経験則上初めての天体観測用光学機器はワタクシ的には双眼鏡をオススメします。
なぜか?
①,軽い!
↑またそこかい‼︎‼︎
基本、しっかり良く見える天体望遠鏡と言うのは重いです。
むしろ軽い望遠鏡はオススメ出来る物が限られます。と言うか基本オススメ出来ない物が多いです。
その点双眼鏡は手持ちで見ることが前提の製品が多いので軽く、その他付随する機器が要らない場合が多いです。
②扱い易い
天体観測の殆どが方式にもよりますが上下左右、どちらかもしくは両方が反対になります。
その点双眼鏡は正立像と呼ばれる、目と同じ見え方になります。
なので初心者の方にもすぐに取り扱え、観測対象が肉眼で見えなくても目印になる星などがある場合でもすぐに探せます。
③お手頃な価格
天体観測で"使える"と言うレベルの製品を買おうとすると望遠鏡とその架台セットで安くても3万円位、本音で言うと5万円位の物がオススメになります。
その点双眼鏡は"使える"レベルの物が安いと5,000円程度でも買えます。
当然安い製品はそれなりなので、ソコソコ長く使うなら1〜2万の物が良いですが、それでも天体望遠鏡より安いです。
④立体的な奥行き感のある視界になる
天体望遠鏡では片目での観察になるのでベタっとした絵の様な見た目になりますが、両目を活用する双眼鏡はステレオな視界になり、立体感を持った奥行きのある視界が得られます。
④他の目的にも流用できる!
当然、バードウォッチングにアニマルウォッチング、スポーツ観戦、眺望の良い場所での景色鑑賞など、もし天体観測にハマらなくても使い道は沢山あります。
特に星を見るのに使える双眼鏡は、暗い夜でもしっかり使える明るい物なので、昼間使えばビックリする程鮮明に見えます。
キャンプ先でバードウォッチング、アニマルウォッチングなど、遊びの幅も広がります。
ほら、双眼鏡、イイでしょ?
でも難点もあります。
・倍率が低い
手持ちが前提の場合、惑星観望にはあまり向かず、土星の輪っかなどは見えません。
と言う程度でしょうか。惑星には向かないものの星団、星雲、銀河などにはバッチリです。
ではどんな双眼鏡が良いか?
ワタクシなりにポイントをまとめてみました。
①重くない
↑またか‼︎
双眼鏡での観望は手持ちの観望が前提となる事が多い為、1kg程度までの物が良いです。
②倍率10倍程度まで
手持ちの観望となると、手ブレの影響を必ず受けます。
慣れた人でも10倍程度までが手ブレを気にせず観望できる最大の倍率になります。
③ズームでは無い
ズームって便利じゃん?これにしよう!
と飛びつきがちなズーム機能ですが、ズームにするということは、それだけレンズ枚数が増えたりしています。また、一つの倍率に合わせて作り込んでいる双眼鏡と比べ、全域で性能を引き出せるようにはなかなか出来ない為、同じ倍率の場合、ズーム機能付き双眼鏡の方が性能が劣る場合が多いです。
またこれは天体望遠鏡にも共通する事ですが
脅威の○○倍!○○倍ならこんなに見える‼︎
とか書いてある製品は要注意です。
色々理由はありますが、端的に言うと…
倍率位しか取り柄の無い物がほとんどです。
光学機器の集光力は対物レンズの大きさで決まる為、極端に大きな倍率にしても暗い視野を無理矢理大きく拡大することになるので薄暗闇を虫眼鏡で覗き込むような状態になります。
と言うことで、上記の条件を満たす物で出来る限り口径の大きな双眼鏡、を予算に合わせて購入する事がオススメです。
出来れば、手に取って重さなどを確かめながら選ぶ事がオススメです。
じゃあどこで観れるの?となりますが、実はその点でも双眼鏡は天体望遠鏡よりも有利なんです。
天文グッズショップは当然ですが、中々近所に無い場合は、近郊にあるカメラ量販店で実物を見ながら選べます。
そして双眼鏡は大概の場合、倍率と口径が製品に記載してあり7×50などの表記がされています。
これは上記の場合、7倍で対物レンズの有効径が50mmですよ。と言うことを示しています。
ちなみにズームの望遠鏡は前の数字が4-20などの表記になります。
こういう製品は避けた方が良いです。
この情報を元に要件を満たす双眼鏡を探すと、星見にも最適な双眼鏡が見つかります。
天文グッズショップも近くに無い、近所のカメラ量販店では双眼鏡は置いて無い!
と言う方には、ヨドバシカメラ等の通販もオススメです。
どのメーカーの製品も良し悪しありますが、基本的に
・カメラメーカー
ニコン 富士フィルムなど。
・天体望遠鏡メーカー
ビクセン、ミザールテック、セレストン、ケンコーなど
であれば安心でしょう。
好みは色々ですが、個人的には旧日本海軍御用達光学機器メーカー、ニコンや、圧倒的サポート力を誇るビクセン。1980年代に一世を風靡したミザールテックなどのメーカーは品が良く、価格も熟れているので間違いが無く、オススメです。
各メーカーそれぞれ特徴はありますが、品質はそれぞれ甲乙つけ難く、
低価格帯で良い製品を出しているのはミザールテック。
少し値は張りますが、サポートが良いビクセン。
ちょっと高いニコン。
と言う感じでしょうか。
このいずれのメーカーで有れば、観望地でも
こいつ素人では無いな?
となる事間違いなしです。
ご予算にあわせてお得意の松竹梅でオススメすると
梅コースはこちら。
ハレー彗星ブームの頃から良質な天体観測機器を作り続ける、ミザールテックの良品。

Mizar BL-750
一葉さんが一人いればお釣りがきます。
続いて竹コース!
日本最大の天体観測機器メーカー、ビクセンのこちら。

ビクセン(Vixen) レガーロZ7×50
お値段は諭吉さん一人と英世さん三人程度とまずまず。
そして何よりサポートのしっかりしているビクセン製品なのでオススメです。何よりナチュラム取扱品
そして最後は松コース。
日本の光学機器メーカー、老舗のニコンから

ニコン 7×50 SP 防水型
この無骨な名前、そうです完璧業務用。
ただ、重いです!筋トレ必須です。
お値段は…リンク先を見て下さい。
ワタクシの感想としましては、物の割りには安いかな?でした(笑
すでに双眼鏡は使っていますが、もし今買うならコレ

ビクセン(Vixen) フォレスタZR 7x50WP
か

ビクセン SG2.1×42
このあたりでしょうか。
そろそろ新月期になりますね。
来週末、天気が良ければ絶好の星空キャンプになるのでは?
え?ワタクシ?
出撃を予定してますよ。
次回は何にしましょうかねぇ。
そろそろ装備編も最終章です。

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2014年08月13日
満天の星の光を浴びるには〜星空キャンプの装備品④楽々星見グッズ編〜
皆さんハロにちはBlastです。
満天の星の光を浴びるには、と題してお送りしてますこのシリーズ。
星空キャンプ向きな装備をご紹介しております。
装備品紹介シリーズ
1回目の①ランタン編は、こちら
2回目の②ヘッドライト編はこちら
前回の③観望用装備編はこちら
です。
さて、前回、思い切り期待を裏切った観望用装備。
まさかの星座早見盤のご紹介にとどまる展開になりましたが、実はこれが天体観測の基本になるんですよね。
で、今回はそんな天体観測の基本を始めた皆さんが大概悩む
上を見過ぎて
首が痛い!

ちなみに昨日、今日はペルセウスの流星群ですね。
極大時以外にも大きくて明るい流れ星の出る流星群なので、流れ星発見のチャンス。
写真は傑作のペルセウス座流星群観望の写真です。
でも流れ星を探して
上ばっかりみていると
やっぱり
首が痛い!
ですよねぇー
痛くなりますよね。
特に今からの時期は天頂に天の川が出ているので上を眺め続けることも?
そんな時に便利なグッズをご紹介します。
まぁ、案の定コメントが無かったので、予定通りグッズで行きます…
PV数も少ないし…
あまり天体観測、星見にはご興味無いのでしょうか…
さて、グッズ紹介ですが、物事はお金を掛ければイイものはたくさんあるので、大まかに分けて
3種類、松竹梅でご紹介します。
まずは梅
キャンパーさんの間で大人気

GRABBER社のオールウェザーブランケット。
これを観望地でバサーっと広げて寝転べば、天然プラネタリウムが目の前に広がります。
一枚で、靴を履いたままなら4人並んで星空観望ができます。
3,000円以内で買えます。
カラーも豊富!
キャンプの設営・撤収の仮置きにも使えてお得です
でも地面がゴツゴツだとツラいです
お次は竹!
地面のゴツゴツが気にならない

これがあれば天頂に広がる天の川も楽々観望!
石のゴツゴツも気にならない、天然プラネタリウムの特等席ができます。
お値段も5,000円弱と中々お得。
ただ若干組み立てにくいのが玉に瑕です。
最後は松
有名天体望遠鏡メーカー

VIXENロゴも着いてる星見の為のキャンプベッド!
星座早見盤もついて来ます。
さながら星座案内付きの天然プラネタリウム、ファーストクラスです。
お値段は13,000円程。お値段もファーストクラス…
上記ロゴスのOEM品なのでそちらでもOK!
でも重くてデカいです。
↑またそれかい!
こんなツールを使って次回星見キャンプは楽々観望はいかがですか?

ちなみに写真は昨年のペルセウス座流星群の際の写真です。
フィルター加工はしてますが、強調処理などはしていません。
次回は皆様お待ちかね(?)の、天体観望用光学機器についてです。

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満天の星の光を浴びるには、と題してお送りしてますこのシリーズ。
星空キャンプ向きな装備をご紹介しております。
装備品紹介シリーズ
1回目の①ランタン編は、こちら
2回目の②ヘッドライト編はこちら
前回の③観望用装備編はこちら
です。
さて、前回、思い切り期待を裏切った観望用装備。
まさかの星座早見盤のご紹介にとどまる展開になりましたが、実はこれが天体観測の基本になるんですよね。
で、今回はそんな天体観測の基本を始めた皆さんが大概悩む
上を見過ぎて
首が痛い!

ちなみに昨日、今日はペルセウスの流星群ですね。
極大時以外にも大きくて明るい流れ星の出る流星群なので、流れ星発見のチャンス。
写真は傑作のペルセウス座流星群観望の写真です。
でも流れ星を探して
上ばっかりみていると
やっぱり
首が痛い!
ですよねぇー
痛くなりますよね。
特に今からの時期は天頂に天の川が出ているので上を眺め続けることも?
そんな時に便利なグッズをご紹介します。
まぁ、案の定コメントが無かったので、予定通りグッズで行きます…
PV数も少ないし…
あまり天体観測、星見にはご興味無いのでしょうか…
さて、グッズ紹介ですが、物事はお金を掛ければイイものはたくさんあるので、大まかに分けて
3種類、松竹梅でご紹介します。
まずは梅
キャンパーさんの間で大人気

GRABBER社のオールウェザーブランケット。
これを観望地でバサーっと広げて寝転べば、天然プラネタリウムが目の前に広がります。
一枚で、靴を履いたままなら4人並んで星空観望ができます。
3,000円以内で買えます。
カラーも豊富!
キャンプの設営・撤収の仮置きにも使えてお得です
でも地面がゴツゴツだとツラいです
お次は竹!
地面のゴツゴツが気にならない

ロゴス(LOGOS) コンパクトキャンプベッド-N
これがあれば天頂に広がる天の川も楽々観望!
石のゴツゴツも気にならない、天然プラネタリウムの特等席ができます。
お値段も5,000円弱と中々お得。
ただ若干組み立てにくいのが玉に瑕です。
最後は松
有名天体望遠鏡メーカー

ビクセン(Vixen) ソラリラ(星空観察用ベンチ)
VIXENロゴも着いてる星見の為のキャンプベッド!
星座早見盤もついて来ます。
さながら星座案内付きの天然プラネタリウム、ファーストクラスです。
お値段は13,000円程。お値段もファーストクラス…
上記ロゴスのOEM品なのでそちらでもOK!
でも重くてデカいです。
↑またそれかい!
こんなツールを使って次回星見キャンプは楽々観望はいかがですか?

ちなみに写真は昨年のペルセウス座流星群の際の写真です。
フィルター加工はしてますが、強調処理などはしていません。
次回は皆様お待ちかね(?)の、天体観望用光学機器についてです。

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